ネクストレベルは6月18日、「結婚にまつわるお金の使い方」の調査結果を発表した。調査は5月13日~27日、既婚者188名(2017~2019年結婚98名、2020~2021年結婚90名)を対象にインターネットで行われた。
同調査では、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが始まった2020年を境として、2017年~2019年に結婚した人を「パンデミック発生前」、2020年~2021年5月までに結婚した人を「パンデミック発生後」と区分し、両者を比較・分析している。
はじめに、結婚に関するもので、一番多くお金を費やしたものを教えてもらったところ、「結婚式・披露宴」「新婚旅行」「フォトウェディング(前撮り・後撮りを含む)」は、いずれも2020年以降減少傾向に。特に、「結婚式・披露宴」の減少幅が大きく、2020年以前では半数弱(48.0%)のカップルが一番多くお金を費やしていたが、2020年以降は14.7ポイント減の33.3%という結果に。また、「新婚旅行」と「フォトウェディング」に最も多くお金を費やした人の割合は、2020年を境に半減するなど、移動の制限や外出の自粛要請が結婚にまつわる消費行動に大きく影響していることがわかった。
一方、2020年以降に最もお金を費やした項目として増加したものでは、「家具・家電・インテリア」(6.6ポイント増)、「婚約指輪」(3.7ポイント増)、「結婚指輪」(14.7ポイント増)など、結婚生活で今後も長く使用するアイテムが並んだ。
次に、「結婚式」「フォトウェディング」「婚約指輪」「結婚指輪」「新婚旅行」「家具・家電・インテリア」のそれぞれの項目における消費行動について調査を実施した。
その結果、2019年以前に比べて2020年以降の方が実施(購入)した人の割合が減少した項目は、「結婚式」(2019年以前64.3%→2020年以降53.3%)で11ポイント減、「結婚指輪」(同94.9%→90.0%)が4.9ポイント減、「新婚旅行」に関しては(同73.5%→48.9%)24.6ポイントも減少。
反対に、「結婚式をしなかった」人は13.6ポイントも増加。コメントからは、「結婚式」への消費欲求はあったものの、現実的に「結婚式をしない」ことを選択せざるを得ない状況が浮き彫りに。また、「婚約指輪」(同55.1%→60%)を購入する人も上昇し、その平均金額は35万7,000円(ゼクシィ結婚トレンド調査2020年より抜粋)と高価であることから、「結婚式」や「フォトウェディング」に費やさなかった予算を、結婚の記念となる「婚約指輪」に費やしたカップルが一定数いることがうかがえる結果に。
他方、「家具・家電」の購入に関しても、2020年以降4.9ポイント減少しているが、その理由をみると、「同棲していたので必要ない」「一人暮らしだったので揃っていた」というコメントが多くを占め、他の項目とは違い、新型コロナウイルス感染拡大による影響は感じられなかった。
次に、結婚に費やした総額を100(%)とした場合に、「結婚式」(フォトウェディングを含む)に費やした金額の割合を教えてもらったところ、2019年以前は結婚資金のうち「41~60%」を結婚式に費やした人が36.7%と最も多かったものの、2020年以降では48.9%の人が「0~20%」と回答。結婚式にかける金額の割合は大幅に減少していることがわかった。
同様に、結婚指輪と婚約指輪を含む「指輪」に関しては、やや上昇傾向に。「新婚旅行」に関しては、自粛などの影響で延期した人が多いものの、「GO TOトラベル」を利用して新婚旅行に行った人も一定数いたことがうかがえる結果に。
一方、「家具・家電」に関しては、「61~80%」「81〜100%」と多くの金額を家具・家電に費やした人の割合がいずれも少し増えており、結婚式や指輪、新婚旅行よりも、家具・家電を重視してお金を使った人が2020年以降は若干多くなったことが分かった。