映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開直前イベントが18日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、LiSA(主題歌)、三木孝浩監督が登場した。
同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。
主題歌「サプライズ」を聞いた時のことについて、山崎は「ぐっとこみ上げるものがありました。やっぱり本当に素敵な歌声だなと言うのと、『夏への扉』のために書き下ろしてくださったということで、すごく映画の内容を思い出すし、元気ももらえる」と振り返る。実際にその場でLiSAの生歌唱も行われ、山崎は「最高でした。未来に向かって頑張ろうと思える、ポジティブな力強い歌声が生で聴けて本当に幸せでした」と絶賛。「曲が入った状態で映画を見たときに、本当に音楽があって映画が素晴らしいものになるんだなって実感しましたし、歌詞の中にも未来に向かってポジティブなメッセージがあるのが本当に好きです」と語った。
LiSAは「映画が出来上がっていた状態で楽曲を制作させていただきましたので、みなさんが作ってくださった世界を受けてどんな言葉を乗せていくのか、どうやったら映画を見てくださる皆さんが宗一郎の気持ちをそのまま聞いていただけるような楽曲になるかなをすごく考えながら扉や未来という、作品にリンクする歌詞をところどころに入れるように心がけました」と楽曲の裏側を開かした。
この日はオンラインで約20名のファンともつながっており、その場で質問も。「自分を冷凍保存できるようになったらどうするか」と言う質問に、山崎は「しなくていいです。経験はしてみたいですけど、今すぐにと言われると置いてかれそうなので、医療技術の進歩を待って。今すぐにはしたくないかなあ」と答える。逆に「もう一度味わいたい過去の感動した思い出は」という質問には、散々悩んだ末に「いっぱいあるんですけど、その間に過ごした時間があるからたぶん感動できると思うんですよ。映画を撮っててクランクアップする時とか、想いが溢れたりするので」と振り返り、「でも全部の作品に対して全力でやろうとしてるので、そういった意味では、これから撮る作品でもう1回感動できるかなと思う。一生懸命頑張った時に感動したいです」「基本、過去を振り返りません」ときっぱり。「今の連続で未来が作られていくので、今を最高だと思って生きていきたい」と、今だけについて考えているようだった。