エムティーアイはこのほど、「父と娘の生理に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は5月26日~6月2日、10代~20代の女性1,916名を対象に、インターネットで実施した。

  • 家庭の中で、父親と生理や生理に伴う不調について話したことがありますか

家庭の中で、父親と生理や生理に伴う不調について話したことがあるか尋ねたところ、21.1%が「ある」、79.0%が「ない」と回答した。話したことがあるきっかけについて聞くと、最も多かったのが、「自分の不調を理解してほしかったため」(72.1%)で、「初潮が来たため」(24.9%)、「自分の経験を親に伝えたかったため」(12.7%)と続いた。

  • 家庭の中で、父親と生理や生理に伴う不調について話したきっかけ

父親と生理について話ができて特に良かったと思うことを尋ねると、「生理の際に家庭内で気を使わなくて良くなった」(51.4%)という回答が最も多かった。次いで「特にない」(40.4%)、「自身の不調に気づくことができた」(14.5%)、「父親との関係が良好になった」(11.2%)となっている。

父親と生理や生理に伴う不調について話したことが「ない」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、最も多い回答は「父親とは話すべきでない事だと思うから」(43.9%)だった。2位は「話すきっかけ・タイミングが分からないから」(38.8%)、3位は「母親からの知識だけで十分だと思ったため」(37.8%)だった。

  • 父親と生理や生理に伴う不調について話したことがない理由

父親と生理や生理に伴う不調について話したことがない人に、今後、話す機会を持ちたいと思うか尋ねると、90.9%が「思わない」と答えた。「思う」は9.1%と1割に満たない結果となった。

父親と話す機会を持ちたいと思わないと回答した人に、生理や生理に伴う心身の不調などについて学んで欲しいかを聞くと、44.7%が「思う」、55.3%が「思わない」と答えた。学んでほしい理由は、「父親に生理に伴う不調を理解して欲しいから」(78.4%)が最も多く、「父親に生理中にもっと気遣って欲しいと思うから」(45.0%)、「学校の授業(性教育)だけでは不十分と思うため」(27.2%)となっている。

  • 父親に、生理や生理に伴う心身の不調などについて学んで欲しいと思いますか

生理用品を父親に用意してもらったことがあるか尋ねると、91.2%が「ない」、8.8%が「ある」と答えた。「ある」と回答した人に、父親に購入・用意してもらったことで、最もよかったと思うことを聞くと、「生理が来ても安心して日常を送れる」(36.9%)が最も多く、「経済的負担が減るから」(33.6%)、「自身の体調について理解してもらえる」(12.8%)が続いた。

  • 生理用品を父親に用意してもらったことがありますか

PMSの症状について父親に相談したことがあるか尋ねたところ、「ない」(91.1%)が圧倒的に多かった。相談したことがある人に、相談して良かったか聞くと、83.0%が「良かった」と答えている。

  • PMSの症状について父親に相談したことがありますか

相談してよかった理由は「症状の辛さなど、理解してもらえた」(81.0%)が最も多く、「自身の悩みに寄り添ってもらえた」(39.7%)、「対応策を一緒に検討してくれた」(28.5%)と続いた。一方、相談しないほうが良かったと回答した人からは、「自身の悩みに寄り添ってもらえなかった」(41.7%)、「症状の辛さなど、理解してもらえなかった」(37.5%)という回答が寄せられた。

父親に生理や女性特有の体調変化を学んでもらうためにどのような取り組みがあるといいか尋ねたところ、47.0%が「父親向けの書籍や動画コンテンツ」と答えた。次いで「父親と母親だけが学ぶ、学校や自治体が主催するセミナーやイベント」(37.3%)、「父親だけが学ぶ、学校や自治体が主催するセミナーやイベント」(27.8%)となった。自由回答では、父親になる前や、学生の頃から学ぶ必要があるといった声が目立った。