いよいよ、待ちに待った夏季ボーナスが支給される。例年であれば、夏休みなど大型の行楽シーズンと重なることもあって、ボーナスを使って国内外の旅行などとことん楽しもう、という人も多いはずだ。

ただし今年は、昨年から世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの影響で、とてもバケーションどころではない、あるいはせっかく出たボーナスを遊びのために使うなんてもったいない、という人もいるかもしれない。

そこで今回は、マイナビニュース男女会員801人を対象にアンケート調査を実施。「2021年夏のボーナスを何に使う予定か」などを聞いた。

  • 2021年夏のボーナス、何に使う予定?

Q.あなたの会社にボーナス(賞与)制度はありますか?

「はい」(80.6%)
「いいえ」(19.4%)

Q.2021年夏のボーナスは出る予定ですか?

「はい」(78.3%)
「いいえ」(4.8%)
「わからない」(16.9%)

Q.2021年夏のボーナスは昨年冬のボーナスと比べて増える予定ですか? 減る予定ですか?

「増える予定」(13.2%)
「減る予定」(33.8%)
「変わらない予定」(37.5%)
「わからない」(15.4%)

Q.2021夏のボーナスの支給予定額を教えてください

「20万円未満」(16.4%)
「20万円以上〜40万円未満」(21.7%)
「40万円以上〜60万円未満」(23.4%)
「60万円以上〜80万円未満」(14.0%)
「80万円以上〜100万円未満」(8.2%)
「100万円以上〜120万円未満」(2.8%)
「120万円以上〜」(4.7%)
「わからない」(8.9%)

Q.2021年夏のボーナスは何に使う予定ですか? あてはまるものをすべてお選びください(複数選択可)

1位「預貯金」(48.8%)
2位「生活費の補填」(23.4%)
3位「ローンや借金の返済」(15.8%)
4位「趣味・娯楽費」(14.7%)
4位「現在のところは未定」(14.7%)
6位「税金の支払い」(14.1%)
7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(13.5%)
8位「レジャー費」(10.7%)
9位「教育費」(10.1%)
10位「外食費」(9.9%)
11位「衣料品・装飾品の購入」(9.1%)
12位「日用品費」(8.0%)
13位「車両・バイク関連費」(7.1%)
14位「美容費」(5.7%)
15位「医療費」(5.4%)
16位「習い事・自己啓発費」(3.9%)
17位「その他」(0.8%)

Q.2021年夏のボーナスの具体的な使い道を教えてください(自由回答)

■「預貯金」

・「ほぼ、貯蓄に回す予定でいます」(40歳男性/総合商社/営業関連)
・「ほとんどを貯金。多少を食事等のグレートアップに使う」(39歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「今後のことが心配なので、預貯金にあてます」(41歳男性/食品/営業関連)
・「具体的な使い道がないので、預金に残ることになると思う」(48歳男性/銀行/営業関連)
・「もしボーナスがでたら貯金します。少しでも不安が消えるようにしたいです」(37歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「車の買い替え資金用の貯蓄」(41歳女性/食品/営業関連)
・「今年の冬もコロナが流行りそうな気がするので、貯金」(43歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「いつコロナが収束するか分からない状況で、必然的に外出出来ない日々が続くと思う。使うお金が必然的に少なくなると思うから、その分しっかり貯蓄して何かあった時に備えたい」(48歳男性/食品/その他技術職)
・「例年ですと、夫婦で2泊3日程度の温泉旅行に行くのですが、去年の夏期賞与が寸志だったので、生活必需品のまとめ買いをして、あとは貯金に回します。家電製品が何とか故障せずにいてくれるので有難いのですが、万が一壊れたら買い替え費用に回そうと考えています」(49歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「現時点では支給されない可能性が高いため、もし支給されたら今後の生活のために貯蓄しておきます」(48歳男性/旅行・観光/営業関連)

■「生活費の補填」

・「生活費メインで、残りは支払い」(43歳男性/通信機器/営業関連)
・「生活費が目一杯のため、生活費に補填する」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「減り続ける生活費の補填」(45歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「現状、貯蓄で食いつないでいる状態なので生活費の補填が大半となる」(48歳男性/人材派遣・人材紹介/営業関連)
・「生活費が少々苦しい部分があるので、一部を生活費にあてる。また、できるだけ貯金にもあてたい」(41歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「月々の生活がマイナスになっているので、生活費の補填で精一杯です」(49歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)

■「ローンや借金の返済」

・「住宅ローン返済」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「車のボーナス払いと、11月にある車検代」(49歳男性/コンピューター機器/技能工・運輸・設備関連)
・「住宅や車のローンや、様々な税金がほとんど」(48歳男性/フィットネスクラブ/事務・企画・経営関連)

■「趣味・娯楽費」

・「趣味のサーフィンに使う」(37歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「自作パソコンのパーツに使う」(45歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/販売・サービス関連)
・「外出自粛なので、自宅で楽しめる娯楽に使いたい」(45歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「経済を回すためにも、好きな趣味につぎ込みたい」(48歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「趣味のアイドルグッズを購入して、残りは貯金する」(31歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)

■「税金の支払い」

・「税金の支払いと生活費」(40歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「今後の税金の支払いや、今後の為に貯金をしておく」(44歳男性/サービス/その他技術職)
・「すでに支払った車や家の税金や、これから払う子どもの夏期講習代や夏休み旅行代など」(47歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■「金融商品の購入(投資・資産運用など)」

・「趣味と投資を中心に使用」(47歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「選別している銘柄の株を購入したい」(34歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「金などの金融資産を購入する予定」(35歳男性/不動産/専門職関連)
・「貯蓄を出来るだけ増やしたいので、安全な投資信託に預ける」(45歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「半分貯蓄、半分投資で蓄財します。今はお金を目減りさせたくありません」(47歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)

■「レジャー費」

・「海外旅行に出かけたい」(41歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「子どもとレジャーをしたりして、遊びに使う」(34歳男性/輸送用機器/販売・サービス関連)
・「コロナの環境でリモートワークが大変なので、県外に出て気分を変えたいです」(33歳男性/教育/専門職関連)

■「教育費」

・「主に子どもの教育費と生活費の補填」(42歳男性/警察・消防・自衛隊/公共サービス関連)
・「子どもの将来の学費のため、多くを貯蓄に回す予定」(44歳男性/ガラス・化学・石油/営業関連)
・「大学生への娘の学費になります」(44歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

■「外食費」

・「貯金したり外食費にする」(45歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「少し良いところでディナー」(39歳女性/建設・土木/その他・専業主婦等)
・「金額そのものが少ないので、生活費の足しとプチ贅沢です」(41歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■「衣料品・装飾品の購入」

・「冬服購入」(36歳女性/サービス/営業関連)
・「フリマアプリで洋服」(41歳男性/建設・土木/営業関連)
・「遊びに使ったり、アクセサリーや洋服など買ったり、美味しい食事をしたりしたいですね〜。余った分は預金などですかね〜」(48歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち、会社にボーナス(賞与)制度がある人は、8割を超える80.6%となった。そのうち2021年夏のボーナスが出る予定の人は78.3%と、こちらも8割程度の数字に。一方で、2021年夏のボーナスが昨年冬のボーナスと比べて「増える予定」だと回答した人は13.2%とごく少数だった。「減る予定」は3割を超える33.8%。「変わらない予定」は37.5%、「わからない」人は15.4%となった。

2021夏のボーナスの支給予定額は、「40万円以上〜60万円未満」が23.4%で最多となった。それに「20万円以上〜40万円未満」が僅差の21.7%で続く。以下、「20万円未満」(16.4%)、「60万円以上〜80万円未満」(14.0%)、「80万円以上〜100万円未満」(8.2%)と続いている。少数派ではあるが「100万円以上〜120万円未満」(2.8%)、「120万円以上〜」(4.7%)など高額支給予定の人もいた。

複数選択可で、夏のボーナスを何に使う予定かを尋ねた。上位から順番に、1位「預貯金」(48.8%)、2位「生活費の補填」(23.4%)、3位「ローンや借金の返済」(15.8%)、4位「趣味・娯楽費」「現在のところは未定」(各14.7%)、6位「税金の支払い」(14.1%)、7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(13.5%)、8位「レジャー費」(10.7%)、 9位「教育費」(10.1%)、10位「外食費」(9.9%)となった。

とくに1位の「預貯金」は48.8%と、半数近い人がボーナスの使い道として挙げている。2位「生活費の補填」、3位「ローンや借金の返済」はいずれも、暮らしの上で必要不可欠の出費となっている。一方で、いわゆる"遊び"のための支出となる「趣味・娯楽費」「レジャー費」「外食費」は10%〜15%前後と、さほど大きな割合ではなかった。

次に、夏のボーナスの具体的な使い道を聞いた。全体に、日々の生活を送るために不足分を補填する、あるいは今後いつ収束するかわからないコロナ禍にあって、将来に備えて蓄えるというニュアンスの回答が目立った。

また、前問で複数選択可としたこともあり、一つのコメントの中で複数の使途を挙げる人も非常に多かった。例を挙げると、「ローンと生活費の補填に使い、残りはとにかくできるだけ貯金に回す」(49歳男性/電力・ガス・エネルギー/メカトロ関連技術職)。「寿命がきた家電製品の更新や国内旅行の資金にしたい」(30歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/メカトロ関連技術職)。

「子どもの教育費で毎月赤字なので、それを補てんするために、主に貯金と将来に向けて少額投資する」(49歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)。「すでに支払った車や家の税金や、これから払う子どもの夏期講習代や夏休み旅行代など」(47歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)などといった具合だ。

新型コロナウイルスの影響で、なかなか将来の見通しがつきにくい現在の日本。ボーナスに関しても、今夏だけではなく今後の支給額にも大きな不安を抱いている人が多い。そんな状況を受けて、今回のアンケートは「ボーナスはとにかく生活防衛のために使う(あるいは貯める)」という回答が多数を占める結果となった。

調査時期: 2021年6月1日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 801人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません