平昌オリンピック金メダリストのアリーナ・ザギトワの特別プログラムが、18日からauスマートパスプレミアムの「au5G × Figure Skating」で配信される。ザギトワが本人役で出演していることでも話題の日露合作映画『ハチとパルマの物語』の主題歌でCHEMISTRYの堂珍嘉邦が歌う「愛の待ちぼうけ」にのせた演技を、マルチアングルで観賞することができる。
今回、収録現場からザギトワのコメントが到着。撮影を終えた感想やプログラム制作のプロセス、秋田犬に惹かれた理由などについて明かしている。
■マルチアングル撮影に初挑戦
──撮影を終えて、今どのようなお気持ちですか?
今回の映画のテーマで滑る機会に、私を選んでいただいたことをとても感謝しています。今滑りを終えて、とても満足しています。プログラムの趣旨の説明を受けましたが、このテーマに沿って自分が滑りきることができました。
──マルチアングルの撮影は初めてですか?
はい、初めてでした。ドローンが私の周りをくるくる回ってドローンにぶつかってしまうんじゃないかと心配しましたけど、日本の技術の高さを信じているので、最後はドローンにかなり慣れました。
──今回のプログラムができるまでのプロセスをお聞かせ下さい。
日本からロシアに、ビデオでいろいろな内容についての説明を受けました。各種のエレメントについて分からないところがあって少し苦労しましたけど、深くマスターするために研究を重ねました。結果うまくいきましたので、大変うれしく思っています。
■ザギトワにとってスケートとは
──競技の滑走と、今回のようなショーナンバーのための滑りに違いはありますか?
ありますね。試合の滑りではジャンプの要素に重点が置かれます。すごく緊張もします。ショーでも緊張することに変わりはありませんが、ベストを披露することに気を配ります。ショーでは、氷上に落下物がないか気を配ったりもします。試合ではそういうことはありません。
──ザギトワさんにとってスケートとは何ですか?
私の人生そのものです。大げさに聞こえるかもしれませんが、私は今までの人生すべてをフィギュアスケートにかけてきました。色々な国への訪問を通して、たくさんの人々に喜びを届けることができます。
■秋田犬に惹かれた理由
──『ハチとパルマの物語』舞台挨拶で「オリンピックが終わってから、私の人生は大きく変わりました。いろんな国を訪れて様々な人と会うことになりました」と話されていました。具体的にどのような変化があったのでしょう?
各国を訪問していろいろな国の方たちとお会いする機会が増えました。世界観・視野もすごく広がりました。
──特に印象に残っている国をお教え下さい。
一番印象深かったのは日本です。だから私は頻繁に日本を訪れるんです。
──秋田犬への愛を公言し、後のマサルと出会うことになりますが、なぜそこまで秋田犬に惹かれたのでしょうか?
雑誌で秋田犬の写真を見まして、日本に合宿に来た時に秋田犬の写真を見て一目で気に入りました。昔から大きい犬を飼いたいと思っていたんです。なかなか良い犬に出会えなかったんですけど、オリンピックで優勝したらご褒美に何が欲しいと聞かれて、秋田犬が欲しいと言いました。日本の方が私のインタビューの内容を聞いて、すぐに秋田犬をプレゼントしたいと言ってくれました。
──マサルの魅力は?
ふわふわで栗色の毛をしていて、マサルの顔を見たら、ニッコリせざるを得ないんです。
──性格は?
すごく性格の強い子です。ときどき私の言うことを聞きません。自分勝手なことをするんです。いたずらっ子で。いつもっていうわけではないんですけどね。強いところも私と同じで、似ているのかなと思います。
■日本の視聴者へメッセージ
──最後に、日本の視聴者へのメッセ―ジをお願いします。
日本の方たちが大好きです。コロナパンデミックの難しい時期が過ぎたら、またリンクでお会いしましょう。皆さんもぜひロシアにいらしてください。ロシアで会えるのを楽しみにしています。皆さん、いつも応援してくださってありがとうございます。