JR東日本大宮支社は17日、宇都宮線小山~黒磯間と日光線宇都宮~日光間に新型車両を新造・投入すると発表した。3両編成のE131系を15編成、計45両を新造・投入し、2022年春頃から営業運転を予定している。
新型車両E131系は、安全・安定性向上のため各車両の客室内に車内防犯カメラを設置したほか、セキュリティ向上のため非常通報装置を1両につき4カ所に増やした。モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握し、事前に対処することでさらなる安全性・安定性向上も実現する。
車両側面にカメラを設置し、乗務員が運転台から乗客の乗降を確認する機能など、ワンマン運転に対応した機器も搭載。環境性能の向上も図り、エネルギー効率を高めた車両制御装置を搭載している。
車体の幅を広げ、座席幅を拡大するなど、車内の快適性も向上。一部のドア上部の案内表示画面(17インチ)に運行情報を表示し、情報提供の充実を図る。各車両に車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースを設け、車いす対応大型洋式トイレを採用するなど、バリアフリー化を推進した。
車両外観デザインは、日光らしいレトロ調を継承し、側面の帯には宇都宮市で復元された火焔太鼓の山車をイメージした黄色と茶色の2色を配置。世界遺産日光の社寺に施される文様にも通じる、にぎやかで高級感のあるデザインとしている。