Googleは6月15日(米国時間)、夏を通じてAndroidにロールアウトする機能やサービスの7つのアップデートを公表した。

まず、昨年11月からテストしていた「メッセージ」アプリのエンドツーエンド暗号化が正式提供になる。「メッセージ」アプリ同士でチャット(RCS)を使った1対1の会話で利用できる。

Gmailが備える"スター"を「メッセージ」アプリでも利用できるようになる。友達の連絡先や家族から送られてきた写真など、重要な情報や思い出のメッセージにスターを付けておくと、「スター付き」セクションのワンタップですぐにを取り出せる。

キーボードアプリ「Gboard」で利用できる絵文字のカスタマイズ「絵文字キッチン(Emoji Kitchen)」。Gboardのベータ版で、15日からContextual Emoji Kitchenのテストが始まった。メッセージに入力した内容に関連する絵文字キッチンを提案する機能で、正式版は今夏に英語、スペイン語、ポルトガル語でリリースされる予定。

Android標準以外でも対応アプリのアクションを音声コマンドで操作できるGoogleアシスタントのショートカット機能。例えば、「Hey Google、explorer Instagram」と頼むとInstagramの検索タブが開く。便利な機能だが、その存在を知らないユーザーも多い。開発者がショートカットに使えるコマンドの情報をアシスタント内で表示できるようになり、ユーザーがショートカットに気づいて活用しやすくなる。

音声でAndroidデバイスを制御する「Voice Access」でパスワード入力が向上する。パスワード用の入力ボックスであると認識した場合、アルファベットと数字、シンボルをスムースに音声入力できるようになる。また現在ベータ中の視線検出機能と組み合わせて、ユーザーがスクリーンを見ている時のみにVoice Accessを制限することが可能になる。それによって周りの人と会話をしながらでも、Voice Accessを使ったAndroidデバイスの操作を自然に行える。

  • 視線検出機能と組み合わせたVoice Access

    ユーザーが画面を見ている時は音声制御をオン(左)、画面を見ていない時は会話していると判断して音声制御をオフに

Androidデバイスのセンサーを利用した地震検知ネットワークで、米国、ニュージーランド、ギリシャで提供している地震警報システム「Android Earthquake Alerts System」を、トルコ、フィリピン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなどに拡大する。今後も地震のリスクの高い国・地域を中心に提供を拡大していくという。

「Android Auto」のカスタマイズ機能が強化され、Androidのランチャー画面と同じようにスマートフォンからパーソナライズできる。また、スクロールバーのA to Zボタン、"トップに戻る"など、メディアアプリでコンテンツをブラウズするタブが改善された。