米Googleは6月14日(現地時間)、昨年10月に発表した「Google Workspace」(旧称 G Suite)の提供をGoogleアカウントを持つ全てのユーザーに拡大した。

Google Workspaceは、コラボレーションや生産性向上、タスク遂行に必要なツールをまとめた統合ソリューションだ。昨年10月から中小企業向けの「Google Workspace Business Starter」「同Business Standard」「同Business Plus」の3つのプランと、企業向けの「同Enterprise」を展開してきた。

そのいくつかの機能が個人ユーザーにも開放された。「Google Chat」を有効にすることで利用可能になる。デスクトップWeb版のGmailの場合、右上の設定(ギア)アイコンで[すべての設定を表示] をクリック、 [チャットと会議] で[Google Chat] をオンにする。

これまでもGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドといったWorkspaceに含まれるツールを利用できていたので、無料ユーザーがChatをオンにしてもあまり変化がないように思うかもしれないが、WorkspaceではGmailやカレンダーでスマート候補を活用できたり、他のユーザーを@メンションでタスクに追加、Chatのチャットルームでアイディアを共有するなど、コラボレーションによる生産性が向上する。

  • 夏登場予定の「スペース」

    Chat、ファイル、タスクを効率的に利用できる「スペース」

さらに、この夏にチャットルームが「スペース」に変更される。インラインのトピックスレッド、プレゼンス、カスタムステータス、リアクションといった様々な機能が追加され、ファイルやタスクがシームレスに統合されるなど、Workspaceでコラボレーションを効率化するホーム"スペース"に生まれ変わる。

  • Google Workspace Individual

    「Google Workspace Individual」、お互いの予定が重ならない時間を見つけてコンサルテーションの予定を調整

また、Workspaceの有料プランに、小規模の個人事業主向けの「Google Workspace Individual」が追加される。スマート予約サービス、高機能なビデオ会議、カスタマイズしたメールマーケティングといった機能を利用可能。予定の調整や顧客へのメール送付のような雑多な作業にかける時間を削減し、成果につながる仕事により集中できる。Individualは、日本、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ブラジルの6カ国で間もなく利用できるようになる。