スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)はこのほど、宮城県村田町立村田小学校の児童を対象に、課外授業「交通安全教室」を実施した。

  • 交通安全教育の一環としてキッズバイクの操作を体験

スポーツランドSUGOは、1975年に開業した国際モトクロスコース等を併設する総合モータースポーツ施設。大規模なモータースポーツイベントの開催で地域社会の活性化に貢献している。東日本大震災では、同施設も大きな被害を受けたが、沿岸被災地域への支援物資の配送基地や、漁業復興に向けた漁船の艤装センターとして重要な役割を果たしてきた。

今回、交通安全教室が行われたのは、同施設の国際レーシングコース(全長3,621m/シケイン部を含む)。普段は、時速250kmを超える猛スピードで、二輪・四輪のレーシングマシンが駆け抜けていくサーキットのメインストレート‪にて、2年生(50人)がキッズバイク「PW50」を使ってのバイク乗車体験などを行った。大型バスに乗っての国際レーシングコースの実走見学も実施した。

交通安全教室には、二輪レースで活躍するヤマハライダーたちも協力。サーキットのバスツアーではガイドを務めたほか、座学では講師となって「レースでも道路でも、ルールを守ることが大切」と、体験談を交えながら語った。

バイク乗車体験には、ヤマハ発動機の安全運転啓発活動「YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)」のインストラクターが協力。子どもたちをサポートしながら、エンジンのかけ方、ブレーキやアクセルの操作方法などを指導した。最後には子どもたちは、短い直線を一人で走行することができたという。

引率した担任の先生も、「子どもたちの緊張感や達成感が見て取れた。エンジンのついた乗りもののスピード感を感じることができたのは、これから交通社会に入っていく子どもたちには貴重な体験になるはず」と児童の成長について語った。参加した子どもたちも「またSUGOに来たい!」「バイクに乗りたい!」と、大満足の様子だった。

同施設を運営する菅生の遠藤渉社長は、「雇用や集客による地域への経済貢献だけでなく、この広大な施設やヤマハ発動機グループのリソースを活かして未来を担う子どもたちを支援したいと考えていた」とコメント。村田町を通じて教育委員会と協議を重ねて、今回の交通安全教室が実現したという。「来年以降も継続したい」と遠藤社長は意欲をのぞかせた。

  • 交通安全教育の様子