東京から地方への旅行がなかなかむずかしい昨今、お取り寄せで色々なグルメを楽しむことが定番になってきた。やっぱり日本には美味しいものがたくさんある。日本が誇る食事の基本といえば、お米。美味しいお米で炊いたごはんが食べたい!そこで今回は鳥取県産のブランド米「星空舞(ほしぞらまい)」でおにぎりを作って食べてみた。
「星取県」から生まれた、星のように輝く米「星空舞」
どの市町村からも天の川が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすいことから、「星取県」(ほしとりけん)を名乗り、その魅力を全国にアピールしている鳥取県。「星空舞」は、そんな鳥取県が約30年の歳月を費やして開発。澄み切った空気と豊かな自然の「星取県」から生まれた、星のように輝く米として「星空舞」と名付けられたオリジナル米だ。
「星空舞」は、米のおいしさの指標「味度値」が高く、白米のツヤが際立つ、透き通るような美しい炊き上がり、粒立ちがしっかりしていてでんぷんの甘味があり、冷めても食感が変わらないといった特徴があるとのこと。冷めても食感が変わらない、ということは「おにぎり」にするのにも最適なはず。ということで、「小池精米店」三代目店主で「五つ星お米マイスター」の小池理雄さんに聞いた、「美味しいお米の炊き方とおにぎりの握り方」を実践してみた。
美味しいお米の炊き方とおにぎりの握り方を実践
お米は計量カップで軽くすくってさっとすりきるのが正しい測り方。隙間なくお米を詰めてしまわないこと。続いて洗い方のポイント。今の精米技術は性能がよく基本的なぬかは取れているので、手を広げた感じで軽くいい加減に研ぐとうまみを損なわなくなる。水は半透明になるくらいでOK。尚、ざる上げして放置するとお米が乾燥して米粒が割れてしまうのでNG。続いて炊き方のポイントだが、お米は冷たい水で長時間浸けたほうが芯まで水が通るため、10℃以下の冷たい水を使うこと。「星空舞」については米粒の粒立ちが良く少し固めが美味しいので、水加減は若干少なめがベスト。
ちなみに、なんと「星空舞」炊き分け機能が搭載された炊飯器「Wおどり炊き」がパナソニックから発売されているというではないか。この「Wおどり炊き」、63種類の銘柄を炊き分けられる炊飯器。銘柄や生産地によって味・食感などが異なるお米を、より美味しく炊くことができる。タッチパネルで「星空舞」を選び、炊き加減を「かため」にして炊いてみた。しばらくして炊きあがった「星空舞」は、とても香りがよく粒立ちもよくてツヤツヤだ。
早速、おにぎりを作ってみよう。小池さんおすすめの握り方は「ラップ」を使うこと。ラップを使えば形が作りやすく、料理が苦手な人でもきれいな三角おにぎりを作れるそうだ。ラップを正方形に敷き、しゃもじ1杯分(100gほど)のお米をその上に乗せる。ラップで成型し三角になったら中指と薬指を使って優しく握り、ラップの跡がつかないようにラップを包み直して握り、完成。おいしさの決め手となる「ほぐれ感」をだすために「優しく」「優しく」握るのがポイント。
実際に握ってみた。自分、不器用ですから……ちょっと形は悪いものの、なんとか3個のおにぎりが完成。とりあえず何もつけずにそのまま食べてみたら、甘みがあって美味い!!一粒一粒のお米がしっかりと立っていて噛みしめるごとに旨味が広がって、何もつけずとも十分に美味しい。ちょっとだけ塩を付けてみると、さらに美味しさが引き出される感じだ。ただ、やっぱりそのまま握った方が美味しい気がした。さすが「Wおどり炊き」、炊き加減も最高。
また、おにぎりに合うおかずとして、鳥取県のふるさと認証食品「とまり漬け(すいか醤油漬け)」を一緒に食べてみた。漬物に最適な「源五兵衛西瓜」をたまり醤油に漬けたもので、さっぱりとして塩気も強すぎず、西瓜というわりに皮はとても柔らかくて、シャクシャクとした食感も楽しい、丁寧な手作りの美味しさが感じられる逸品。おにぎりのお供にピッタリだ。「星空舞」のおにぎりと「とまり漬け」があれば他に何もいらない、と思うぐらい満足できた。星空が綺麗で美味しいものがたくさんある鳥取県に、気軽に行けるような世の中が戻ってくることを願いつつ、おにぎりをもう1つ、いただきます。