メインダンサー&バックボーカルグループ超特急が、アリーナツアー「Hoopla!」を開催し、13日に兵庫・神戸ワールド記念ホールにおいて最終日を迎えた。今回は、6日に横浜行われたぴあアリーナMMにて行われた公演をレポートする。
これまで無観客による配信ライブやイベントを開催してきた超特急だが、今回のツアーでは1年4カ月ぶりに有観客でライブを実施した。
まず「Kiss Me Baby」「超えてアバンチュール」など超特急らしい勢いのある楽曲でライブのスタートを切ったが、冒頭からメンバーたちは普段以上に変顔などのアドリブを連発。久々となる8号車(超特急のファンの総称)との再会を喜ぶ。コロナウイルス感染対策のため会場内で観客は声を上げる事ができないが、事前にインターネット上で募集された歓声や楽曲のコールが適宜会場内で流され、それらに合わせて8号車たちはペンライトを振りながら、メンバーたちの応援を行っていた。
ドラマ主題歌にもなった「My Buddy」や、夏を感じさせる「Summer love」「Make it hot!」などメドレーも交えながら披露され、1回目のMCタイムへ。タクヤが衣装をプロデュースしたという話題では「1着目の衣装が可愛い」「帽子をかぶる事が新鮮」など褒め言葉が次々と飛び出すと、タクヤは「そうでしょ?」とまんざらでもない様子に。
またツアーのロゴデザインを担当したカイは、ライブの全体プロデュースに関わるユーキから「今回のライブは超特急らしいものにしたい」という話を受け、8号車の必需品であるペンライトや、スピーカーにスポットライトなど、ライブに必要なものを散りばめてデザインを作成した事を明かした。
歓声やコールが会場に流れる演出については、ユーキが「超特急のライブは8号車の声があって成立している。一緒にライブを作り上げるにあたって、皆さんの声を背負いながらライブをしたかった」と演出の意図を口にすると、観客たちはペンライトを大きく振りながら言葉に応える。
続けて8号車が選ぶランキングコーナーでは「会えない時期に聞いた曲BEST5」で1位の「a kind of love」、「セクシー曲BEST5」で1位 の「We Can Do It!」が披露された。「8号車がもう一度見たい、聞きたい曲」では、カイ・リョウガが顔を怪しく近づけるなどドキッとするような絡みが特徴的な「LIBIDO」、タクヤの未発表ソロ曲「Cosmic岬」、ユーキとタカシが女装をし女性アイドルのごとく歌って踊る「キャンディ・ナイト」が一気に披露され、客席は静かな熱気に包まれた。
リクエスト企画について、ユーキは「会えない時間があったからこそ、思いつく事ができた」と明かし、メンバーたちも「8号車のみんなの気持ちを聞く事ができて、すごく良かった」「一緒に作る企画をこの後もいっぱいやりたいね」と満足そうな笑顔を見せていた。
ジャジーなメロディラインで大人な超特急を楽しめる「Table Manners」、盛り上がり必須の定番曲「Burn!」「バッタマン」へと続き、ライブのボルテージが最高潮に達したところで、メンバーたちから今回のライブに至るまでの気持ちが明かされるMCが行われた。カイは「1年4カ月の間、皆さんに会えず配信ライブやイベントも行ってきましたが、ぶっちゃけてしまうと、めちゃくちゃ楽しいかと言ったら実はそうではなかった。大きな会場でも、目の前が真っ暗だとやっぱり寂しい。久々に僕たちを照らしてくれるペンライトを見て、すごく幸せな光だし、優しく温かい光で守ってもらっているんだと改めて思う事ができました」と観客に対して感謝の気持ちを口にする。
タクヤは涙を堪えきれない様子を見せながらも「これを待っていたんだな、とステージに出て思いました。みんな1人1人が、超特急の誇りです」と、言葉を絞り出した。タクヤの涙を受け、もらい泣きをしてしまったユーキも「こうして皆さんと会った事で、改めて僕たちは支えられている事を実感しましたし、まだまだ未熟である事も再確認しました。こんなところで止まる訳には行かない。皆さんと一緒に、夢の舞台であるドームでのライブ、そしてその先にあるもっと大きな所へ行きたい」と、8号車たちと改めて超特急の未来を力強く確かめ合っていた。
そしてタクヤが「右手を上げてください」と呼びかけ、メンバーたちも客席の様子を満遍なく見渡しながら右手が上がっている事を確認すると「この後も厳しい状況が続いていくと思います。落ち込んだり、悩んだりしたときに、超特急にエールをもらったという事を思い出してください。僕たちは最後の最後まで、8号車の皆さんにエールを送り続けます」と語り、ラストナンバーとなる「Yell」が会場に優しく響き出すと、客席は大きな感動と一体感に包まれた。
アンコールでは再びメンバーがステージへ登場し「gr8est journey」「走れ!!!!超特急」が披露され、この日のライブを締めくくった。
セットリスト(横浜・ぴあアリーナMM Ver)
M1:What’s up!?
M2:Kiss Me Baby
M3:Drive on week
M4:超えてアバンチュール
M5:Pretty Girl
M6:up to you
M7:My Buddy
M8:Clap Our Hands!
M9:POLICEMEN
M10:No.1
M11:PUMP ME UP
M12:Summer love
M13:Make it hot!
M14:a kind of love
M15:We Can Do It!
M16:LIBIDO
M17:Cosmic岬
M18:キャンディ・ナイト
M19:Table Manners
M20:Fantasista
M21:Asayake
M22:Booster
M23:Burn!
M24:バッタマン
M25:Yell
EN1:gr8est journey
EN2:走れ!!!!超特急