テレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー2021』(毎週日曜4:30~)では、愛知県知事のリコール運動で逮捕された事務局長に密着した『民意偽造~軽んじられた“名前”~』(メ~テレ制作)を13日に放送する。

  • 逮捕された田中考博事務局長=メ~テレ提供

愛知県の大村秀章知事の解職を求めたリコール運動で大量の署名偽造疑惑が発覚し、運動の田中考博事務局長らが地方自治法違反の疑いで逮捕された。

この運動は、19年に開催された芸術展「あいちトリエンナーレ」に端を発する。企画展「表現の不自由・その後」に戦争中の慰安婦を象徴する少女像や、昭和天皇の肖像画を燃やすシーンを組み入れた映像作品が展示されたことに、開幕当初から抗議や脅迫が相次いだ。

芸術祭の終了から半年後、高須クリニックの高須克弥院長と河村たかし名古屋市長が意気投合。大村知事の解職を求める運動がスタート。ともに街頭に立ち、リコール署名への賛同を求めた。運動事務局は、集まった署名数を約43万筆と公表したが、愛知県選挙管理委員会は、同一筆跡のものが大量に含まれていたことなどから8割以上の署名を「無効」と判断。警察に告発し、すべての署名が押収されるという前代未聞の事態となった。

大勢のアルバイトが雇われ、佐賀県内で大量の署名が偽造されたと見られている。誰が、どんな目的で署名を偽造したのか。メ~テレはリコール運動の中心人物の1人で、逮捕された田中事務局長に密着取材。署名偽造の真相に迫る――。