レモンサワー好きにはおなじみのコカ・コーラ社「檸檬堂」。これに次ぐ同社の新たなアルコールブランド「ノメルズ ハードレモネード」(350ml缶165円)が6月21日に全国発売される(沖縄県を除く)。
米国の若者に人気の「ハードレモネード」
レモネードは、レモンの果汁に蜂蜜や砂糖などで甘味をつけ、冷水や炭酸水で割った清涼飲料。カフェなどでメニューに取り入れられたり、専門店が登場したりと昨今若者を中心にトレンドの飲料だ。ハードレモネードとは、このレモネードにアルコールを足したお酒。海外、特に米国の若者の間で人気という。
今回発売されるノメルズに採用されたのは、ミキサーでレモンの果実感を丸ごと味わえる「ブレンダーレモネード」から着想を得た製法。ジンに用いられるスパイス「ジュニパーベリー」のエキスでアルコールに洋風の風味付けをした。
それぞれの気分や好みにあわせて"NOMEL(飲める)"ようにと、定番のレモネードらしい甘酸っぱさの「オリジナル」(アルコール分5%)、 ちょっとすっぱい「サワー! サワー! サワー!」(同5%)、ほろ苦い味わいの「ビターサワー」(同7%)の3種類を展開する。
「檸檬堂」とはどう違う?
人気のレモンサワーブランド「檸檬堂」と同じレモン系のお酒。どのような違いがあるのだろうか。
檸檬堂が30代〜40代大人のアルコール好きに向けたしっかりとした味わいであるのに対し、ノメルズは20〜30代若者がターゲット。ソフトドリンクをルーツとした飲みやすい味わいで、普段アルコールを飲まない人もエントリーブランドとして楽しめるようにつくられている。
コンセプトや世界観にも違いがあり、檸檬堂は日本の酒場文化や酒場のこだわり体験、ノメルズは米国西海岸やカフェ文化、チルアウトなどをイメージした。
日本コカ・コーラ マーケティング本部 アルコールカテゴリー ブランドマネジャーの東條 渚氏は、「20・30代はアルコール離れが進んでいるといわれていますが、その背景としてアルコールを飲んで酔いたいわけではない、という方々が多いです。消費者調査を重ねる中で、お酒は飲むことが目的ではなく生活に彩りを添えるためのアクセントであればうれしいという声をお聞きしました。単調な毎日を色鮮やかにして、気持ちを上向きに、楽しく過ごしていただけたらいいなという思いで開発しました」と話している。