5人組ヒップホップグループ・DOBERMAN INFINITYが、6月9日に11thシングル「konomama」をリリース。リード曲である「konomama」は、m-floの☆Taku Takahashiとの共作にして、4月期の土曜ナイトドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系)の主題歌として採用され注目を集めている。DOBERMAN INFINITYに同曲やカップリング曲「Who the KING?」の制作秘話、活動8年目に突入するグループの今について語ってもらった。
――新曲「konomama」は『泣くな研修医』でも、いい場面で曲が流れてグッと来ました。曲に込めた思いを教えてください。
KUBO-C:制作段階から「『泣くな研修医』の主題歌として」と話をいただき、そこでドラマのストーリーも聞かせてもらい、自分たちなりの表現で歌詞を作り始めました。頑張っている方ももちろん、なにより頑張ってもうまく行かない人の背中を押せたらという思いだけを込めて完成させた楽曲です。
――今の情勢ですと“コロナウイルス禍で苦しむ人々への応援歌”と捉える方が少なくないと思います。そうした点も意識した楽曲なのでしょうか?
KUBO-C:「こういう時代だからこそ」という気持ちもあります。仕事が上手くいかない人、店を潰さざるをえなかった人……。懸命に生きる人たちにも響いたらうれしいです。
――レコーディングで印象に残っていることは?
KAZUKI:とにかく制作時間が長かったですね……(笑)。長ければいいという問題ではないですけど、時間を費やした分、皆のハードルが高くなって、思い入れも強まりました。レコーディングも、歌詞できたのはいいものの、いざ実際に歌って収録したものを聞いたら「何か違うな」というのがザラにありました。今回はそれの繰り返しでした。
SWAY:辛かったね。
KAZUKI:むちゃくちゃ神経質になりましたね。
GS:この曲は作詞を含めたら2、3カ月はかかってるかな。でも覚えているなぁ。「また、この話題?」「またこういう意見が出てきたか!」みたいになって。辛かったなぁ(笑)。
――過去にここまで時間を費やしたことはなかったですか?
GS:「あの日のキミと今の僕に」以来。「あのキミ」と「konomama」の2曲は難産だった!
――大変だったんですね……。そのかいあってか、歌詞は聞き手の心に響くパワーワードが随所に散りばめられている印象を受けました。歌詞へのこだわりは?
GS:当たり前ですが今回も全ての歌詞に自分たちの思いが強く込められています。僕個人がこの楽曲を制作していて「これだ!」と感じたのはサビの頭。「たとえば主役が報われずに、このまま物語が終わるかな」という部分です。この歌詞は皆でディスカッションしながら練り上げたもので、聞き手それぞれが何を感じてくれるかと挑戦でもありました。
――挑戦とはどういう意味合いで?
GS:例えば「We are the one」はストレートに訴えかけるパワーが強い歌詞ですが、「konomama」はまるで歌が自分の声から聴こえる言葉のように感じて、一歩踏み出す勇気にしてほしい。それが応援だと感じてもらえたらうれしいです。ドラマとリンクしてこの曲が好評いただいているのは、そうした真意が伝わったのも一つの理由かなと思っています。自分たちにとっても皆さんにとっても、記念すべき応援歌になりました。
――「konomama」のミュージックビデオも、棒人間のアニメーションが登場するかわいい仕上がりで好評です。グループ内のアイデアから生まれたものなのでしょうか?
SWAY:そうですね。マネージャー含めチームで考えて、棒人間のアイデアを編み出しました。
KAZUKI:場所もちゃんと、仮の棒人形で動きや配置を計算して制作しました。リハーサル、たぶん200回くらいしたかな、ハハハ! ごめんなさい、冗談です(笑)。