エン・ジャパンは6月4日、「コロナ禍における仕事のストレス」に関する調査結果を発表した。調査は3月29日〜5月26日、同社運営の転職サイト「エン転職」のユーザーを対象にインターネットで行われ、1万740名の有効回答を得た。

  • 仕事で感じるストレスについて、コロナ禍前後で変化はありましたか?(職種別)

    仕事で感じるストレスについて、コロナ禍前後で変化はありましたか?(職種別)

「仕事で感じるストレスについて、コロナ禍前後で変化はありましたか?」と質問したところ、54%が「仕事のストレスが増えた」と回答。職種別に見ると、「販売・サービス系(ファッション/フード/小売 他)」(61%)や「専門サービス系(医療/福祉/教育/ブライダル 他)」(56%)など、新型コロナウイルスの影響を大きく受ける職種で高い割合を示し、具体的なコメントから、コロナ禍による業務量の増減・クレームの増加・感染リスクへの不安など、職種ならではのストレスが増していることがうかがえた。

一方、「仕事のストレスが減った」と回答した人は、「クリエイティブ系(WEB・ゲーム制作/プランナー 他)」(20%)や「エンジニア系(IT/Web/ゲーム/通信)」(14%)の職種で多く、リモートワークで通勤・対人関係のストレスから開放されたという声が多く寄せられた。

  • 現在、仕事上でストレスを「強く感じる」「感じる」と回答した方へ伺います。ストレスを感じるのはどのような点ですか?(複数回答可)

    現在、仕事上でストレスを「強く感じる」「感じる」と回答した方へ伺います。ストレスを感じるのはどのような点ですか?(複数回答可)

続いて、「現在、仕事上でどの程度ストレスを感じますか?」と聞いたところ、43%が「強く感じる」と回答。どのような点でストレスを強く感じるのかを聞くと、「職場の人間関係」(53%)、「仕事にやりがい・達成感がない」(45%)、「将来のキャリアが描けない」(41%)が上位に。

具体的に聞くと、「社長や店長など、上司を尊敬できない」「周りの社員の噂話・悪口を言う人がたくさんいる」「接客の機会が減り、やりがいを感じない」「同じことの繰り返しの毎日」「40代になっても降格になり退職する人が後を立たない」といった声が寄せられた。

  • ストレスを解消するためにしていること

    ストレスを解消するためにしていること

ストレスを解消するためにしていることを聞いたところ、「好きなことでストレスを発散させる」(51%)が最多に。具体的には、好きな音楽・テレビ・映画・本に集中したり、おいしいものを食べたりするとのこと。

また、「友人・知人に相談する」(28%)という人も多く、「話を聞いてくれるだけでも心が楽になる」「違う職場で働いている人達に相談すると、違う視点での回答がもらえる」といった声が。さらに、好きな運動に集中したり、リモートワークで通勤時間が減った分、業務前後に軽いトレーニングをすることで気分がスッキリするなど、「体を動かす」(26%)ことでストレスを発散している人も多かった。