急速に進むキャッシュレス化、iPhoneがサポートする「Apple Pay」はその一翼を担う存在です。内蔵のFeliCaチップを利用するから安全&スピーディ、iPhoneの上部を端末に軽くタッチするだけで支払いが完了します。QRコードを使う○○ペイも人気ですが、支払いの煩わしさがないから自分はApple Pay、というiPhoneユーザは多いはずです。

そのApple Pay、電子マネー/クレジットカードの登録・管理には「Wallet」アプリを使用します。7/7 Plusは8枚、8/8 Plus以降は12枚までのカードを登録できるため、よほど支払い方法を分けて管理したい人でもないかぎりじゅうぶんな枚数といえるでしょう。

だからといって、Walletに登録するカードが1枚では不十分かもしれません。1枚でも便利に使えますが、最低2枚は登録しておいたほうが安心・確実です。

その理由は「エクスプレスカード」。Face IDやTouch IDといった認証なしにApple Payで支払いできる機能ですが、2021年5月現在対応しているのはSuicaとPASMOの2種類のみ、基本的にはチャージした範囲内で使用するカードです。オートチャージ機能は使えるものの、チャージされるのは駅改札など対応する端末を利用した場合のみで、乗り合いバスやコンビニエンスストアなど非対応端末ではオートチャージの恩恵はありません。

だからもう1枚、できればクレジットカードを登録しておけば、残高不足の心配は軽減されます。大至急の支払いはエクスプレスカードに設定したSuica/PASMOで、時間に余裕のあるときの支払いはメインカードに登録したクレジットカードで、と使い分けるのです。

このメインカードに登録するというところがポイントです。エクスプレスカードのように、認証なし/タッチするだけというわけにはいきませんが、サイドボタンをダブルクリックするだけで呼び出せるので、それほど苦にはなりません。いちど試してみては?

  • Walletに登録するカードは1枚より2枚がおすすめです