KDDIは6月7日、「UQ mobile」のサービスについてアップデートを発表しました。くりこしプランが割り引きになる「でんき割セット」、5Gが使える「くりこしプラン 5G」の提供、このほか「iPhone 12」「iPhone 12 mini」の発売などがアナウンスされています。
加入者増により、割り引きもサポートも充実へ
オンライン発表会に登壇したKDDI パーソナル事業部の村元伸弥氏は、2021年2月に導入したUQ mobileの「くりこしプラン」について「余ったデータ容量は無駄なく翌月に繰り越せ、消費を抑えたいときは節約モードでコントロールできるのが特徴です。使い勝手に特化した設計で、お客様にも好評です。くりこしプラン開始後、加入者数の伸び(2021年3~5月)は前年比で3倍にもなりました」とアピール。UQ mobileの契約者数は5月末日で300万を突破し、6月に入っても好調に伸びているそうです。
その背景について村元氏は、市場環境の変化があると説明します。「このコロナ禍で、スマホに接する時間が飛躍的に伸びています。アプリ、SNSの利用が増加中です。そこで小・中容量のデータプランのニーズが高まりました。他社もさまざまなサービスをこのカテゴリーに集めており、主流になりつつあると実感しています」(村元氏)。UQ mobileの利用層は若い年代だけでなく、高齢者まで幅が広がりつつあるとのことでした。
この機会をとらえ、UQ mobileでは対象のでんきサービスに加入することで、家族でも個人でも割引がずっと続く「でんきセット割」を6月10日より提供します。「auでんき」または「UQでんき」の契約が条件です。くりこしプランS(データ容量3GB)が月額990円~、くりこしプランM(データ容量15GB)が月額2,090円~、くりこしプランL(データ容量25GB)が月額2,970円~で利用可能になります。
「これまでもUQ mobileのユーザーは、auで培ったライフデザインサービス(au PAY、auスマートパスプレミアム、au PAYカードなど)をおトクに利用できましたが、6月10日からは「auでんき」「UQでんき」の体験価値も付け加わります」と村元氏。
UQ mobileが強みとしているのは、人口カバー率99.9%を誇る高品質なauネットワークが利用できること。詳細こそ明かされませんでしたが、今夏にはいよいよ5Gにも対応する予定です。このネットワークを利用するための端末ラインナップも拡充。人気のiPhoneについては「iPhone 12」「iPhone 12 mini」を6月10日より、Androidについては「OPPO A54 5G」「AQUOS sense5G」を6月10日より発売すると発表しました。
UQ mobileの利用拡大にあわせて、サポートもより充実させます。7月上旬よりau Style、auショップ全店でもUQ mobileを取り扱うことになりました。UQスポットの200店を加えると、UQ mobileの取扱店はトータルで2,300店舗という規模に。村元氏は「料金の提案から契約、スマホの購入手続き、契約後のアフターサービスまで、店舗で安心安全にサポートしていきます。お近くのauショップがUQ mobileの拠点になりますので、より身近に感じてもらえたら」と説明しました。
SIMロックは? eSIM対応は?
記者団の質問に、引き続き村元氏が回答しました。
auショップなどでもUQ mobileを取り扱うことで、サポートのコストは上がるのでは、という質問には「いま持っているリソースのなかで、どう効率化していくかを考えています。コスト面で大きなインパクトはありません」。
発売される端末のSIMロックについては、「OPPO A54 5G、AQUOS sense5GはSIMロックがかかっていない状態で販売します。一方で、iPhone 12は販売時にSIMロックを設定しています」とのこと。ただ、総務省でSIMロックについて議論しており、今年10月以降に発売の端末についてはSIMロックの撤廃が求められていることも認識しており、KDDIでも準備を進めていると話していました。
eSIMの対応については、「導入に向けて前向きに検討を進めています。詳細が決まったらお知らせします」と答えるにとどまりました。