パナソニックは、同社の薄型テレビ「VIERA」やBDレコーダー「DIGA」を活用し、夏の“おうち時間”の楽しみ方を提案するセミナーを開催。元家電量販店副店長という経歴を持ち、現在は動画クリエイターとして活躍するuzumax(@UZUMAX)氏が参加し、最新機種の魅力に迫りました。
「夏のホームエンターテインメント改善計画」と題したこのセミナーでは、「リビング編」と「好きなお部屋編」の2パートに分け、VIERAやDIGAを使ったホームエンタメの楽しみ方を紹介。
「リビング編」では、5月21日に発売したばかりの“パナソニック渾身の最上位テレビ”「JZ2000」シリーズと、4Kチューナー内蔵 全自動DIGA「DMR-4X1000」(2020年発売)を取り上げました。
夏に開催されるスポーツや音楽フェス、映画は大迫力で楽しみたいけれど、日差しが強くて外出するのが億劫、イベント会場などへの移動が大変……といった面倒くささがつきまといます。もちろん、それを含めてのエンタメ体験と捉える向きもあると思いますが、家から出ずに涼しく快適なリビングで最新のテレビ/レコーダーを使い、「大迫力ビューイング」を楽しもう、というのがパナソニックの提案です。
事前に4K有機ELテレビのJZ2000シリーズを体験したというuzumax氏がまず気になったのが、「VIERAの映像の綺麗さや音の出し方などについて工夫した点」でした。
JZ2000シリーズは、パネルの発光性能を向上させるために独自設計と組み立てを行い、新素材の貼り付け構造と、バックカバー一体型の放熱プレートを採用した特別仕様の有機ELディスプレイを搭載して画質を強化しています。
さらに、5.1chスピーカー+2chイネーブルドスピーカーによる最大出力125Wの「ダイナミックサウンドシステム」を搭載してサウンド面も強化。テレビ本体の裏側に上向きに取り付けたイネーブルドスピーカーと、両サイドに設けた横向きのワイドスピーカーにより、「上からも横からも、映像を超えて音が迫り来る音響空間を実現する」としています。
テレビの音響に関しては、設置場所による影響や音の変化も気になるところですが、最適な音質補正を自動で行う「Space Tune Auto」を搭載しており、ユーザーの視聴環境に合わせたサウンドに調整できるようになっています。
他にも、JZ2000シリーズを含むVIERA 2021年モデルは最新ゲーム機に採用されているHDMI 2.1規格をサポートしており、ゲーム映像もキレイかつなめらかに表示できることや、一部モデルのスタンドで備えているスイーベル(首振り)機能、転倒防止機構といった特徴も紹介されました。
ネット動画を快適に観られることも、昨今のテレビ製品に求められる重要な要素。スマートフォンではいつでもどこでも楽しめる反面、画面サイズがテレビと比べると小さくて字幕やテロップが見えにくかったり、番組を見ていて気になった情報を調べたくてもスマホで見ているとそれができない、友人からのメッセージが届いて気が散ってしまう……といった不満が出てきます。
そこでパナソニックでは、VIERAを使った「ネット動画ビューイング」を提案。VIERAの大画面ではネット動画の見応えが格段にアップするだけでなく、リモコンのホームボタンを押すと出てくるユーザーインタフェース(UI)に工夫を凝らし、今見ている番組やコンテンツを表示したまま、画面下に各種サービスのアイコンやメニューを表示するようになっており、オススメコンテンツもサムネイルで表示して探しやすくしていることをアピールしました。
また、リモコンには各種サービスのダイレクトボタンを備え、マイアプリボタンに好きなサービス登録することもできるようになっており、ネット動画機能の使いやすさを高めています。
uzumax氏は家電量販店に勤めていたころ、テレビのリモコンのホームボタンを押すと観ていた番組から別の画面に移ってあわててしまう人もいた、と振り返り、「今見ている画面はそのままに、アイコンがポップアップするのは分かりやすい。サムネイルも一緒に表示される。見せ方が上手い」と評価していました。
さらに、BDレコーダー・全自動DIGAを使った「いつでもビューイング」も提案。夏は生活リズムが変動しがちで、いつも見ている番組をリアルタイム視聴できなかったり、見逃してしまうといったことも起きてしまいますが、全自動DIGAであれば放送番組をまるごと自動録画するチャンネル録画機能を備えているため、録画予約を入れる手間が省けます。たとえば「DMR-4X1000」(10TB HDD搭載)であれば、地デジやBS放送の番組を最大8ch×28日間録りためておくことができ、1カ月近く“ほったらかし録画”が可能になるわけです。
このほかにも全自動DIGAを使い、ドラマやアニメを1クール分自動録画する“ドラマ・アニメおとりおき機能”を活用して夏休みならではの「イッキ見ビューイング」や、独自の圧縮技術を用いて4K放送を高画質で長時間チャンネル録画して楽しむ「4Kたっぷりビューイング」を提案していました。
特に、パナソニックは4K長時間録画の画質に強いこだわりを持っています。「アドバンスドAVCエンコーダー」という技術を導入することで、スポーツなど激しい映像ではブロックノイズの発生を抑える制御を行い、ゆるやかなシーンでは精細感を上げる処理を行って、最長の15倍録画モードでも大きく乱れることなく楽しめる映像に仕上げているそうです。
「好きなお部屋編」では、BDレコーダー「DIGA」とモバイルアプリ「どこでもディーガ」、防水タイプのポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」シリーズを組み合わせ、“夏のエンタメ活用術”として「ベッドルームビューイング」、「マイルームビューイング」、「お風呂ビューイング」、「キッチンビューイング」を提案しました。
DIGAにはネットワーク機能を備えており、どこでもディーガやプライベート・ビエラからリビングで動いているDIGAにアクセスして、放送中の番組や録画番組を楽しむことができます。この機能を活かし、バラエティや音楽番組などが深夜にかけて多数放送される夏の夜、スマホやタブレットで「どこでもディーガ」アプリを使ってベッドルームからこれらの番組を楽しむといった使い方を提案。アプリでは音声検索で見たい番組を探したり、テレビの前にいなくても録画予約を入れるといった操作ができるといいます。
他にも、夏休みに入った子どもたちにリビングのテレビを占領されてしまっても自分の部屋から見たい番組を見たり、「お部屋ジャンプリンク機能」を備えたプライベート・ビエラを風呂に持ち込んで子どもと一緒に好きな番組を楽しんだり、キッチンでネット上のレシピ動画をプライベート・ビエラで見ながら子どもと一緒に料理するといった提案も行っていました。
なお、どこでもディーガは5月に提供開始したアプリのアップデートで、ホーム画面を追加してUIを一新し、テレビで紹介された飲食店を表示する「お店マップ」機能も新たに追加するなど、使い勝手を大幅に高めています。uzumax氏は、同アプリでよく使う機能へのショートカットを設置できるカスタマイズ性や、放送番組で紹介されたお店の情報をアプリ上からもチェックできることに注目していました。
プライベート・ビエラについては、最上位モデルの「TDシリーズ」では別体の据え置き型チューナー部がBlu-ray/DVDのディスク再生に対応。お風呂など離れたところからも、テレビ番組だけでなく幅広いコンテンツ再生が楽しめるそうです。
なお、プライベート・ビエラの担当者イチオシの活用法として、朝の出勤前にニュース番組や電車の遅延情報、天気予報、占いなどを、洗面所で身支度を調えながら見るといった使い方を紹介。こういった情報を必要としている人にとっては朝の慌ただしい時間でも見逃さずにすむので、オススメなのだそうです。