ワコムは、Preferred Networksとセルシスの協力のもと、ペンや筆の動きといった創作の過程をデジタル技術で捉える「KISEKI ART(キセキ・アート)」プロジェクトを開始した。

  • ペンの動きをAIで可視化するKISEKI ARTプロジェクトが始動した(画像はワコムの液晶ペンタブレット「Wacom One」)

    ペンの動きをAIで可視化するKISEKI ARTプロジェクトが始動した(画像はワコムの液晶ペンタブレット「Wacom One」)

同プロジェクト専用のCLIP STUDIO PAINTを使って描かれた作品における軌跡を、ワコムのデジタルインク技術で捉え、その特徴量の変化をPreferred Networks開発のAI(人工知能)技術で可視化する。

可視化された情報は、創作の過程では見えない特徴をアーティストに提供したり、特徴量そのものをアート表現としてファンに提示したりすることもできる。そのほか、創造の軌跡を活用して新しい価値を提供するサービスなども可能としている。

今後の予定として、2021年11月にワコムが開催する、オープンイノベーションを促進するイベント「コネクテッド・インク」において、コンセプト作品の共同展示を目指す。