米Microsoftは6月2日(現地時間)、Windowsに関するイベントの開催を発表した。米東海岸時間の6月24日午前11時(日本時間:6月25日午前0時)に開始、ライブストリーミングで配信する。イベントページには「Join us to see what's next for Windows」と書かれており、Build 2021のキーノートで同社CEOのSatya Nadella氏が言及した次世代Windowsの発表会になると見られている。イベントではNadella氏とチーフプロダクトオフィサーのPanos Panay氏(Windowsおよびデバイスを担当)がプレゼンテーションを行うと報じられている。
同社は5月18日に「Windows 10 May 2021 Update」(21H1)の提供を開始した際に、2021年中を予定していた「Windows 10X」の製品リリースの中止を発表、その技術をWindowsや他の製品に採用する計画を示した。そして同月25日にNadella氏が次世代Windowsを近々発表すると予告。「過去10年で最も重要なWindowsのアップデートの1つになる」と述べていた。
次世代Windowsは「Sun Valley」と呼ばれている新しいUIのほか、Windows 10Xから取り入れた様々な機能やサービス、タッチ機能の改善、新しいアプリストアの導入などが噂されている。次世代Windowsがいつ頃にどのような形で登場するかについて、Windows 10の今年後半の大型アップデート(21H2)と多くが予想しているが、MicrosoftウォッチャーのMary Jo Foley氏は、コンシューマをよりターゲットにしたWindowsになり、企業ユーザーが大きな部分を占めるWindows 10 21H2アップデートとは別のリリースになると予想している。Windows 10Xの製品リリース計画が中止になったことで宙ぶらりん状態になってしまった2画面デバイス「Surface Neo」についても何らかの発表があるかもしれない。
Windowsと共に大きな注目点の1つになっているのがアプリストアだ。Appleによるアプリ配信の手法が反競争的だとしてEpic Gamesが訴えた裁判で、両社CEOも出席した約3週間の口頭弁論が終わったところだが、開発者の不満の声は大きく、Appleが予想以上に厳しい逆風にさらされている。App Storeが確立したアプリストアにおける30%の配信手数料について、Microsoftは競争に基づいて見直されるべきという考えを示しており、同社の新しいアプリストアはそれを反映した仕組みになる可能性がある。