富山県南砺市の桜ヶ池クライミングセンターにて5月30日、「スポーツクライミング 第9回リードユース日本選手権 南砺大会」の決勝が行われた。

  • 平野夏海選手が全身を駆使する 写真:JMSCA/アフロ

午前中に開催されたのは、女子決勝。2004・2005年生まれのユースA、2006年・2007年生まれのユースB、2002・2003年生まれのジュニアのカテゴリーに分けて行われた。

ユースAでは、予選1位を記録した森奈央選手が、安定したムーブで38+をマーク。高尾知那選手、小池はな選手を破り1位を獲得した。森選手は、2020年ユースBでも優勝。今年はユースA優勝となり、カテゴリーを超えての2連覇を達成した。

ユースBで優勝したのは、予選を4位で通過した抜井美緒選手。難所である高度22付近をうまく切り抜けて高度36を記録し、予選1位の武石初音選手を抑えて優勝を果たした。2位は武石選手、3位は村越佳歩選手だった。

最年長のジュニアで優勝を飾ったのは、予選を1位で突破した平野夏海選手。平野選手は予選では唯一の両ルート完登者。決勝では残念ながらフォールし、完登には至らなかったが、高度46+をマークした。平野選手と同様、高度46+となったのは、今年からカテゴリーが上がった谷井菜月選手(2位)。3位入賞は、久米乃ノ華選手だった。

  • 優勝した平野選手 写真:JMSCA/アフロ

午後に開催されたのは男子決勝。ユースAでは、予選1位通過の村下善乙選手が終盤でペースダウンし、予選2位の上村選手が完登を果たした。2位は39+の村下選手、3位は30+の田中裕也選手。

  • 男子ユースAは上村悠樹選手が優勝 写真:JMSCA/アフロ

ユースBでは、予選1位の安楽宙斗選手が優勝を飾った。安楽選手は予選ではただ一人の2ルート完登。決勝でも、持ち前の持久力、保持力で高度を上げ、残り時間を約1分半も残して完登し、2連覇を成し遂げた。2位は小俣史温選手、3位は猪鼻碧人選手だった。

ジュニアでは、予選7位から大逆転し、川又玲瑛選手が優勝。川又選手は順調に高度を42+まで伸ばし、予選を1位で突破した百合草碧皇選手を破って首位に立った。3位には、こちらも予選8位から大きな逆転を見せた抜井亮瑛選手が入っている。