6月4日よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて放送・配信がスタートする「凪のお暇」などで知られる人気漫画家コナリミサトによる、働く女性のちょい飲みグルメストーリーをドラマ化したWOWOWオリジナルドラマ『ひとりで飲めるもん!』(毎週金曜 23:30~ 全8話 ※1話のみ無料放送 オンデマンドでは全8話一挙配信)で、コスメ会社の広報部に勤務する28歳の紅河メイを演じた大政絢にインタビュー。毎回1店舗ずつ実在のチェーンの飲食店が登場する本作にちなみ、大政自身のご褒美飯や、オン・オフの切り替え方法、30歳になってからの心境の変化などについて聞いた。
こんなにアップで映して大丈夫かな?
―― 『凪のお暇』や『珈琲いかがでしょう』などの実写ドラマ化でも話題のコナリミサトさんの漫画が原作ですが、本作の主演に決まった時はどんな印象を受けましたか?
この時代にすごく合った、ほっこりしながらもポジティブになれる作品だなと思いました。「食べるドラマ」ということもあって「どんな感じで撮っていくんだろう?」という不安もありながらとても楽しみで、撮影の前はドキドキしていました。絵のタッチはかわいい感じなんですが、「ひとりで飲めるもん!」は他のコナリさんの漫画とはひと味違って、「今日は和にしてみようかな」みたいに、その日の気分に合わせて読み返したくなる魅力がありますね。
――紅河メイの両親は北海道と名古屋出身で、「なまらうみゃ~」がこの作品のキーワードでもありますね。大政さんも北海道ご出身ですが、実際に「なまら」は使っていましたか?
上京するまでは「なまらおいしいねー」と使っていました(笑)。私自身も北海道出身であることに誇りを持っているので、「メイもそうなんだー!」といううれしさもありました。
――大政さんのインスタを拝見する限り、自炊で「一汁三菜」の和食を心がけているイメージが強いのですが、ご自身の馴染みのあるお店も登場したりしますか?
それこそ上京したての10代の頃は、まだ自炊もできなかったので、リーズナブルな「丼もの」や「麺類」のチェ―ン店にはしょっちゅう行ってましたね。それこそ「牛丼を食べる日」を決めていたくらいなので(笑)、「あ、このメニュー知ってる!」「こんな裏メニューがあったんだ!」と、撮影時はすごく楽しかったです。いまも一人でチェーン店に食べに行きますよ。
――「天丼てんや」「餃子の王将」「吉野家」「はなまるうどん」「かつや」「フォルクス」「カレーハウス CoCo 壱番屋」「スシロー」と、有名店が8店舗登場しますね。特に印象に残ったメニューは?
メイが両親と一緒に「フォルクス」に行く回があるのですが、他の店舗に比べて私が食べるシーンが少なかったので、「食べたかったなぁ」という意味で、特に印象に残っています。いつもはお腹がいっぱいになるほど食べていたので(笑)。
――天ぷらを「カリッ」と音を立てて食べる、メイの食べっぷりがとてもおいしそうで、思わず天ぷらが食べたくなりました。
わー、それはうれしいです。もう狙い通りです(笑)。今のテレビってものすごく画面も大きいし、画質もすごく綺麗なので「こんなにアップで映して大丈夫かな?」とドキドキ感が結構あったのですが、そこはスタッフさんと監督を信じてやりきりました(笑)。食べるシーンの撮影前は、ひと口食べたときに心の底から「おいしい!」という気持ちになれるように、お腹が鳴るくらいまでお腹を空かせきってから、撮影現場に行きました(笑)。だからこそ、本当においしい顔ができていると思います(笑)。
――撮影後も「また食べたい!」と思うメニューはありましたか?
「吉野家」さんの回で、卵の黄身にネギと紅しょうがを入れて混ぜて食べるシーンがあるのですが、これがもう絶妙で。お酒のつまみとして食べたいなと思いましたね。家でも真似できます。
――ズバリ、大政さんの「勝負飯」は?
私は「カツ丼」が好きですね。カツって揚げるだけでも大変なのに、それに卵を落として出汁まで入れるなんて贅沢じゃないですか(笑)。撮影中はどうしてもハイカロリーなものを食べることが多かったので、消化の良いお茶を飲んだり、水分をなるべく多く取ったり、待ち時間にも「ながら運動」をしたりして、有効に使うようにしてました。基本は「食べて動く」タイプの体作りをしているので、撮影中もそれほど体重の増減はなかったような気がします。逆に食べた方が私は代謝が回って、汗をかいて健康的になれるなと思うタイプです。
――逆にひと仕事終えたあとの自分への「ご褒美」には、どんなものが食べたいですか?
私は地元の北海道の味噌ラーメンが大好きなので、お仕事を頑張った後には「ラーメン」を食べに行く習慣がありますね。