「車好き同士が集まる特別な隠れ家」をコンセプトとする貸別荘「HC VILLAGE」が箱根にオープンした。愛車を眺めながら部屋でくつろぎ、集まった同好の士とお酒を飲みながらクルマ談議に花を咲かせる。そんな別荘暮らしを夢見る方には必見の施設だ。
お酒を飲んでクルマを楽しむ?
HC VILLAGEはマーケティング・サポートなどを手掛けるTAKE FRONTIERという企業が企画した貸別荘だ。場所は神奈川県の箱根町仙石原。全18戸のうち4戸が先ごろオープンした。賃料は部屋によるが、1月あたり大体18万円くらい。最初の3棟はすでに埋まっており、もう1棟も近々決まりそうな雰囲気だったので、これから入居するのであれば2021年冬以降に竣工する残り14棟の動向を注視しておく必要がある。
特徴的なのは、全ての部屋がクルマ好きのための「ガレージハウス」として設計されている点だ。各棟にクルマ2台をとめておける専用駐車場を完備。部屋の中からクルマを眺められるようなレイアウトにしてあるので、こころゆくまで愛車を見ながら時間を過ごせる。
TAKE FRONTIERは「箱根ターンパイク大観山」ビューラウンジ内の情報発信スペース「HC GALLERY」を運営する企業。同社代表取締役の佐野順平さんも、根っからのクルマ好きといった感じの人だ。
そんな佐野さんにHC VILLAGE開設の理由・狙いを尋ねると、「お酒を飲みながらクルマ好き同士が集まれる場所って、実は多くないんですよね」とのこと。確かに、大きな駐車場にクルマ好き同士が集まったとしても、運転して帰らなければならない以上、飲みながらクルマ談議を楽しむことはできない。みんなで旅行へ行ったとしても、宿に帰ってしまえばクルマを見ながら盛り上がるのは難しい。HC VILLAGEであれば、本来であれば食い合わせの悪いお酒とクルマがいっぺんに楽しめるわけだ。
ちなみに、TAKE FRONTIERでは、クルマを借りてサーキットを走れるカーシェアリング「HC SHARING」を運営しているが、HC VILLAGEの入居者は同サービスが利用できるとのこと。クルマ好きにとっては至れり尽くせりのオプションだ。
都会で暮らしていると、複数台のクルマを所有するのは結構、難しいはず。いや、クルマを何台も持てるほどの人であれば、月極駐車場を借り足すくらいは何でもないことなのかもしれないが、箱根にフェラーリかランボルギーニか、その両方かを止めておいて、週末には普段使いのレンジローバーか何かで別荘に向かうといったような生活も、なかなかオツなものなのではないだろうか。