ビジネスにおいて意思決定はとても重要な要素です。意思決定にはいくつかの考え方があります。コアバリューものそのひとつです。とはいえその意味がはっきりわからないという方も多いでしょう。そこで、この記事ではコアバリューの意味や活用方法などについてご紹介します。
コアバリューの意味とは
コアバリューとはビジネス、とくにマネジメント分野で使われることの多い言葉ですが、意味としては「核となる価値観」です。ビジネス分野以外でも私達は日常的にさまざまな価値観を持って判断を行っています。
組織におけるコアバリューの役割とは
同じ企業や組織に属している人が全員同じ価値観を持っているとは限りません。
組織において、異なる価値観を持つ人が集まることによって新しいアイデアなどが生まれるといったメリットもあります。しかし、意思決定においては、それぞれが自身の価値観に基づいて行うことは、難しい側面があるでしょう。
企業や組織におけるコアバリューは、働く上での考え方や働き方の統一的な見解を作り、意思決定の基盤として役立ちます。
しかし、曖昧だったり、さまざまな解釈ができてしまったりする状態では、コアバリューとしての役割を果たせません。組織としてのコアバリューはより明確である必要があるのです。
ビジネスにおけるコアバリューの重要性
コアバリューとは組織において核となる価値観で、さまざまな意思決定のベースとなります。
価値観とは判断の基準となるものです。しかし、毎回基準が変わっていると個人においても組織においても意思決定にブレが生じます。その意図せず生じたブレには、後々大きなひずみを生み出す可能性があるのです。
しっかりと定められた価値観を常に意思決定の基準とすればブレが生じることはありません。企業や組織は多くの人が所属し、さまざまな価値観の集まりです。そのため、組織として意思決定を行う場合、価値観の統一を行う必要があり、コアバリューが重要となってきます。
コアバリューを活用した意思決定の方法
組織におけるコアバリューの設定と、意思決定の方法を解説します。
コアバリュー作成の目的を明確に
コアバリュー作成の目的は組織として意思決定を行うためです。そのため、どのような判断を行うためのものなのかを明確にする必要があります。組織内における仕事の方針なのか、外部に対する活動なのか、目的に応じて作成すべきコアバリューは異なります。
組織におけるコアバリューによる意思決定
コアバリューの原案は経営陣によって作られることが一般的です。しかし、それを押しつける形になると、コアバリューとして正しく機能しない可能性があります。そこで、原案に対する意見を組織全体から集めることが重要です。
組織を運営する側と実務に従事する立場では仕事の内容も異なります。そのため注力すべき事項は、経営層と現場の価値観のすり合わせを行うことです。
また、経営層のみがコアバリューを共有できていたとしても、全体に浸透していなければ現場ではコアバリューに基づいた意思決定を行うことはできません。そうならないためにも、コアバリューを作成したら、しっかりと組織全体に発信し、周知する必要があります。
コアバリューを活用したビジネスを
組織としてビジネスを展開する上で、しっかりとしたコアバリューをもとにした意思決定は重要です。常に判断の基準を一定にすることによって、意思決定をよりスピーディなものにすることができるでしょう。