総務省は5月25日、東京を含む世界6都市の通信料金を比較した「電気通信サービスに係る内外価格差調査」の結果を公表した。スマートフォンや固定回線などの月額料金について、新規契約の一般利用者を想定し、モデル料金を比較調査している。
今回の調査では、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルの6都市における、携帯電話、FTTH、固定電話の利用料金を比較した。その結果、各国最大シェアのキャリアにおけるスマートフォン4G通信のモデル料金は、東京が月間2GB容量/5GB容量/無制限で中位、月間20GB容量で低い水準になったとした。
月間2GB容量では、ロンドンが最も安い1,155円で、次にパリの2,023円、その次に東京の2,973円が続く。また、月間20GB容量では、ロンドンが最も安い2,166円となり、次いで東京の2,973円、次いでパリの3,839円となっている。
また、各国シェア上位3または4事業者(サブブランドを含む)のポストペイド型一般利用者向け料金プラン(新規契約の場合)のうち、スマートフォンの4G通信で最も安いものを比較した結果、東京は月間2GB容量/5GB容量/20GB容量で中位、無制限で低水準となった。
このほか、スマートフォンの5G通信で、各国最大シェアのキャリアにおける月額料金を比べた場合、東京の支払額は月間2GB容量/5GB容量/20GB容量で低い水準(2,973円)、無制限で中位の水準(8,913円)となった。同様に5G通信で、シェア上位3または4事業者(サブブランドを含む)のポストペイド型一般利用者向け料金プランのうち、最も安いものを比較した結果、月間2GB容量/5GB容量で中位、20GB容量/無制限で低水準となったという。
国内シェアの上位4社は、上から順にNTTドコモ(ahamo含む)、KDDI(UQ mobile、povo含む)、ソフトバンク(Y!mobile、LINEMO含む)、楽天モバイル。また、月額料金にはユニバーサルサービス料として3円が加算されている。通貨換算は、OECD(経済協力開発機構)による購買力評価を基にしている。