タレントの壇蜜が25日、都内で行われた映画『ハチとパルマの物語』(5月28日公開)の東京プレミアに、子役のアナスタシアとともに出席した。

  • 映画『ハチとパルマの物語』(5月28日公開)の東京プレミアに出席した壇蜜(左)と子役のアナスタシア

    映画『ハチとパルマの物語』(5月28日公開)の東京プレミアに出席した壇蜜(左)と子役のアナスタシア

本作は、2年もの間、空港で飼い主を待ち続け、今もロシアで多くの人に語り継がれる感動の実話"忠犬パルマの物語"をベースに、パルマを見守りその孤独を分かち合う少年コーリャとの触れ合いや、意外なきっかけで結ばれるハチ、そして大館の秋田犬たちとの絆を描いた日露合作映画。

秋田犬の里の館長役を務めた壇は、本作について「基本、泣かせにきています。相手は本気です」と前置きをし、「いろんな人が、いろんな事情を抱えて苦難を超えていくんですけど、"今、超えられたな"って瞬間がわかりやすく収まっていて、そこで、いい具合に(友情出演しているCHEMISTRYの)堂珍(嘉邦)さんの歌が入ってくるんです。乾いた心に染み込むような場面がたくさんあります」と見どころを紹介した。

パルマの力になろうと、空港で人々が一丸となるシーンにウルっときたそうで「学校のイベントで、(組体操の)ピラミッドじゃ泣かないんですけど、30人31脚で泣くタイプです」と自身を表現したが、会場に流れる微妙な雰囲気を察したのか「若干、みなさんの心が後ろに引いた気がしたんですけど大丈夫ですか?あくまで例え話なので気にしないでください」と苦笑いした。

また、「動物の世話をさせていただくのが好きという、若干、下々の者(しもじものもの)根性みたいなものがあります」という壇は、現在ヘビを飼っていることが話題にあがると「だから(横浜で脱走した)アミメ(ニシキヘビ)さんのときは本当に心配しました。アミメさんよかったですよ。どこにも行かず、天井裏で震えていらして」と騒動落着に安堵の表情を見せた。続けて、実家にいた際に犬を飼っていたことを明かし「母がどうしてもって言って草加市に買いに行ったんです。健気でずっと待ってるし、申し訳ないくらいかわいかったです。頑張り屋さんで、私の部屋の畳の目を全部フラットにしてくれました」と懐かしんでいた。

さらに、本人役で映画初出演を果たしたアリーナ・ザギトワが先日、撮影地でもある大館市で行われた上映会に参加したことが話題にあがると、壇は「びっくりしましたよ。まさかご本人登場ですよ。盛り上がったでしょうね。見に行きたかった」と羨ましがり、「(ザギトワのことを)神聖視しちゃっています。選手としてのパフォーマンスも素晴らしいものでしたし、少女から大人の女性になっていくところをアスリートとして見せていただいていたので、とても素敵な人だなって。これからも素敵な女性になっていくんだろうなって考えちゃいますよね。気持ち悪くならない程度に、陰ながら見たいと思います」と笑顔を見せた。

最後に、本作に出演している子役のアナスタシアが、秋田犬のぬいぐるみを抱えて登場し「こんばんは、アナスタシアです。みなさん、ぜひ映画を楽しんでください」と日本語で懸命に挨拶をすると、壇は「かわいいー!変なスイッチが入りそうです。かわいいー!」と頬を緩ませていた。