長引くコロナ禍の影響で、多くの企業が経営的なダメージを受けています。飲食店であればテイクアウトを拡充させたり、各地の名産品であれば通信販売を始めたりと、それぞれが対応を迫られていますが、中には、コロナ前には存在しなかった素晴らしい商品開発に成功した事例も。

山形県のあつみ温泉ばら園内のローズガーデンカフェは、まさにそんな起死回生のアイデア商品を生み出し、その美しさに全国から注目が集まっています。発端となったのは、ツイッターユーザー「あいた | Yamagata(@yama_gata_pro)」さんのツイートでした。

これは、近年来場者数が半減した山形県のあつみ温泉街にあるバラ園がかつての賑わいを取り戻そうと開発した薔薇型のアイス

すごく綺麗なのにあまり知られていないので是非知ってほしいです...(@yama_gata_proより引用)

  • (@yama_gata_proより引用)

写真に写っていたのは、実に精巧で美しい薔薇型のアイス。あまりのクオリティの高さで一気に注目を浴び、7.5万件のリツイート、22.6万件のいいねを獲得(5月25日時点)。コメントも続々と集まっています。

  • (@yama_gata_proより引用)

「すごい! 薔薇の花かと思った」「凄く綺麗で美味しそう…!」「すごい綺麗で、しかも美味しそう~~~! 食べたい!が、しかし、場所がとても遠い……いつか行く日までどうかあります様に」「食べるの勿体なくなるけど、溶けちゃうから最終的には食べちゃうんだろうな。バラ園行ってみたい」「ジェラートはカシスなのかな?すごい完成度、バラに見える」「秋田県のババヘラアイスのオシャレ版みたいな感じですね!」

アイスの正式名称は「アイスのバラ」(500円)で、味は甘酸っぱいカシス味。他にもバニラ味の白いバラや、マンゴー味の黄色いバラなど、そのラインナップはバラエティに富んでいます。

  • (@yama_gata_proより引用)

ちなみに、ツイ主のあいたさんは山形生まれ、山形育ち。「"宣伝下手な山形"を変えたい」という思いで日々情報発信を行っているそう。

「今回の薔薇のアイスの写真は友人が撮影したもの」だそうですが、「すごく綺麗でリアルだと驚いたのと、こんなに綺麗なアイスを県民なのに知らない、あまり広まっていないことに衝撃を受け、どうにか県内外の方に知っていただきたいと思い、ツイートしました」とのこと。

反響は予想以上だったそうで、「私と同じように、『県民なのに知らなかった!』という意見や、『リアルで本物かと思った!』『芸術的で食べるのがもったいない!』『コロナが収まったら行きたい!』などのご意見が多く、皆さんに知っていただけて、興味を持っていただけて非常に嬉しく思いました」と話していただきました。

今はあまり遠出できないタイミングですが、コロナ禍が少し落ち着いたら、ぜひ実際にアイスのバラを味わってみたいですね。