インターネットイニシアティブ(IIJ)が2021年4月1日からスタートしている料金プラン「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」に、追加機能が発表されました。家族間でデータ容量がシェアできるようになるほか、5Gネットワークも利用可能に。提供開始日は6月1日を予定しています。
4つの機能が追加
「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」は、音声付きSIM(データ容量2GB)が858円から利用できるコスパの高さが特徴。担当者は「利用者にも好評に受け入れられています」とアピールします。
新機能のオンライン発表会では、そんな料金プランに以下の4機能を追加するとアナウンスがありました。
1)データ容量シェア機能:同一契約(同一ID)の複数回線間でデータ容量をシェア
2)データ容量プレゼント機能:同一契約(同一ID)の複数回線間でデータ容量を移行
3)5Gオプション
4)ギガプラン専用追加データ量(クーポン):1GB当たり220円
ギガプランの利用者は、オンラインで簡単に設定を変更できるようになる見込みです。そのための専用アプリ「My IIJmio」は6月以降に提供予定とのことでした。各アップデートの内容について、もう少し詳しく見ていきます。
データ容量シェア
シェアしたい複数の回線をシェアグループとしてまとめて、合算したデータ容量を分け合う使い方です。1つのIDで最大10回線までまとめられます。SIMの種類(音声SIM、データ通信専用SIM、eSIMなど)や容量(2GB~20GB)に関係なく使えます。
発表会では、いくつかの利用シーンが紹介されました。例えば、夫がすでにギガプランを契約していて、あとから妻がIIJのギガプランを契約したケース。データシェアは即日利用できるようになります。
また、1人でスマホ、タブレット、モバイルルータなどを所持しているケース。各端末のギガをまとめて、ムダなく使い切れます。このほか、支払いは夫にまかせて、データ容量は夫婦で別管理、という使い方も紹介されました。
データ容量プレゼント機能
家族にデータ容量を融通する、そんな機能です。データ残量から10MB単位でプレゼントできます。このとき、データ容量の有効期限は引き継がれます。
データ容量シェアと内容は似ていますが、はじめからシェアありき、ではないところが違うようです。特に制限のないシェアだと、誰か1人が大量にギガを消費して、シェアグループの総容量を使い切ってしまうケースも考えられます。思い当たる人も多いのでは?
IIJmioの担当者は苦笑いしながら「うちの娘もデータをよく使うので、あまり容量をシェアしたくはないんですが、それでも月末に足りなくなったときは助けたいという気持ちもありまして」と具体的な利用シーンを挙げます。
5Gオプションも
会員専用サイトから「5Gオプション」を申し込むことで5G通信が利用できるようになります。本オプションは無料。もっとも利用エリアについては、タイプDならNTTドコモの5Gエリア、タイプAならauの5Gエリアに準じることになります。
そのほか、ギガプラン専用の追加データ量(クーポン)として、1GB当たり220円で毎月最大20GBまでデータ量を購入できるようになりました(有効期限は購入した月の末日まで)。
以上の追加機能は、いずれも会員専用ページで申し込む(設定を変更する)ことができます。プラン変更などの各種手続きが楽に行える専用アプリMy IIJmioの提供開始も待ち遠しい、そんな状況です。
友人にプレゼントできる?
データ容量プレゼント機能について、ギガプランを利用している家族以外のユーザーにはプレゼントできないのかという質問があり、「他社さまなどではそうしたサービスを提供していると思います。弊社では家族間のサービス充実を真っ先に考えておりますが、お客さまから要望が多ければ今後、追加実装も検討していきます」と回答しました。
また追加データ量(クーポン)について、1GB以下の低容量の提供予定を聞かれると「準備段階では検討しました。現状のお客さまの利用状況、トラフィックの量を考えて、まずは1GBを提供します。こちらもお客さまの声を聴きながら必要に応じて対応していけたら」としました。