JR東日本とJR西日本は、北陸新幹線を活用した荷物輸送サービスを拡大し、市中の店舗などへ配送を開始すると発表した。
両社はこれまで、ジェイアール東日本物流と協働で、北陸新幹線で運んだ地域の食産品などを首都圏の駅ナカ店舗や駅構内の催事等で販売する取組みを行ってきた。今回は新たに、新幹線で東京駅まで運んだ鮮魚類をトラックなどに積み替え、首都圏の小売店舗に配送する取組みを始める。
今月は5月26~29日と5月31日の計5日間、金沢駅から東京駅まで鮮魚30箱を北陸新幹線で輸送。東京駅到着後、5月26・31日はイトーヨーカドーの都内一部店舗、5月27~29日は魚力の都内一部店舗へ届ける。荷物の輸送に用いる新幹線は5月29日のみ「はくたか560号」で、その他の日はすべて「かがやき508号」。イトーヨーカドー向けには、6月も月曜と金曜の週2回ずつ鮮魚を届ける予定となっている。
両社は今後も北陸新幹線を用いた荷物輸送に取り組み、鮮魚類をはじめとする生鮮食品の定期輸送を推進していくほか、医療品や機械部品、新聞など速達性の求められる物品にも対象を拡大する考えだという。