オレンジページくらし予報は5月24日、「プラスプーン・フォーク有料化」に関する調査結果を発表した。調査は3月27日〜31日、国内在住の20歳以上の女性を対象にインターネットで行われ、1,474名の有効回答を得た。
2022年、コンビニなどで提供されるプラスチックスプーンの有料化を含む、プラごみの削減へ向けた施策「プラスチック資源循環促進法案」について国会で審議されている。この取り組みについてどう思うか聞いたところ、66.1%が「(どちらかといえば)賛成」と回答。7割近くが賛成であることが分かったが、「レジ袋有料化」よりも10.8ポイント低い結果に。
「賛成」する理由を聞くと、「プラスチックごみの削減につながるから」(65.1%)、「必要がなくてもついもらってしまう行動を減らせる」(63.6%)、「プラスチックスプーンなどの使い捨てはもったいないから」(59.9%)という声が多く挙がった。
続いて、プラスプーン・フォークを有料化した場合、何円までなら払うか聞いたところ、「有料ならいらない」(33.4%)が断トツの1位に。次いで、「5円まで」(21.0%)、「3円まで」(14.4%)と続いた。
また、実際にはどのぐらいの人がスプーンやフォークをもらっているか聞いたところ、「ないと食べられないときだけ、もらう」が最も多く45.7%。「ほとんど辞退している」(35.3%)という人も多く、そもそも8割以上の人は必要なときだけしかもらっていないことが明らかとなった。
今回の調査や、昨年のレジ袋有料化のときの調査で目立っていた「資源の問題ならほかにやれることがありそう」という声を受けて、減らしたほうがいいと思うプラスチック製品について調査したところ、1位「肉や魚の食品トレー」(63.5%)、2位「市販の食品の容器」(56.4%)、3位「プラスチックのストロー」(46.3%)、4位「お菓子の個包装」(45.4%)という結果に。「スプーン・フォーク」(43.7%)は5位どまりとなり、プラスチック製品を「減らすほうがいい」というのが、みんなの共通認識であることは間違いないものの、「プラスチックスプーン・フォークの有料化よりも、先にやるべきことがあるのでは」と考えている人が多いことが見て取れた。