お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏と藤田憲右が、20日に放送されたABCテレビのバラエティ番組『やすとものいたって真剣です』(毎週木曜23:17~※関西ローカル)に出演し、これまでの軌跡を語った。
2007年の『M-1グランプリ』決勝戦でサンドウィッチマンと激戦を繰り広げた実力派漫才師・トータルテンボス。静岡県御殿場市出身で、お笑いの文化に触れることなく大学に進学した2人だが、大村が「深夜番組でロンブーがカップルに声をかけるロケのキャッキャ楽しそうな様子に『これだ!』と思った」ことをきっかけにお笑いの道を志す。当時、ドラクエをレベル99まで上げてはリセットする生活を送っていた藤田も「楽しそう」と誘いに乗り吉本興業の門を叩いた。
コントと漫才の区別さえつかなかった2人は、タカアンドトシやサバンナ、次長課長の実力を目の当たりにし、やめる選択をしたことも。しかしあるとき、吉本興業の社員から『M-1グランプリ』が始まることを知らされ、コントから漫才へシフトチェンジ。再スタートを切ったという。
当時、お笑いのDVDを見て漫才を勉強していたため、ツッコミが不自然な関西弁になってしまっていた藤田。自分の言葉でツッコミたいとの思いで発した言葉が「半端ねぇ」「じゃなくね」といった、のちに渋谷系と言われるツッコミになっていく。
そんなトータルテンボスの実力について、18年の付き合いになる千鳥がVTRでコメントを寄せた。ノブは「藤田さんのツッコミはワードも面白く語感が気持ちいい。漫才のときだけ(ツッコミの)絶対音感がある」と絶賛。大悟も「テンポ、チョイス、トーンも完璧」と続き、大村についても「テンポもいいし、ボケの数もいい。今でもハイテンポの漫才を作り続けているところがすごい」と賛辞を送った。
同番組は、TVerで27日まで配信されている。