昨夏(2020年)、新型コロナウイルス感染症の流行をうけて、ひっそりと発売中止となったスマホがありました。東京2020オリンピックを記念して作られた「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition」です。
感染症の世界的な流行を受けて、東京オリンピックはまるまる1年延期し、2021年夏の開催予定となりました。Galaxy S20+のオリンピック限定版はやむなく発売中止となったわけですが、その“幻の東京2020スマホ”がまさかの復活を果たしました。
幻の東京2020スマホが最新モデルで復活
NTTドコモが5月19日、2021年夏モデルとして「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」を発表しました。6月下旬以降の発売予定で、ドコモオンラインショップ限定で販売されます。
生まれ変わった東京2020スマホは、前作と同じくオリンピックゴールドスポンサーのサムスン電子が製造。日本限定で販売される見込みです。
本体はオリジナルカラー、背面に五輪ロゴを配置
2020年に発表された“幻の東京2020スマホ”は、金ぴかのボディに東京2020大会のエンブレムをあしらったゴージャスなデザインでした。
一方、2021年の“東京2020スマホ”は、すでに発売中のフラッグシップスマホ「Galaxy S21」をベースに、深みのあるオリジナルカラー「ファントムブルー」を採用。東京2020のエンブレムは姿を消し、五輪のシンボルがあしらわれています。
東京2020大会の壁紙や公式アプリをプリインストール
中身のカスタマイズでは、東京2020大会のオリジナルテーマを収録。ブルーを基調としたオリンピック仕様の壁紙が、ロック画面とホーム画面の壁紙が各1枚ずつ登録されています。
さらに、画面オフ時に現れる「Always on Display」のロゴ表示には、東京2020大会オフィシャルマスコットの「ミライトワ」が登場。ディスプレイをオフにして数秒後、暗闇からフワッと浮かび上がってきます。
このほか、オリンピック版らしいカスタマイズとして、東京2020大会公式アプリがプリインストールされています。
オリンピックらしい限定コンテンツはここまで述べた程度で、追加の壁紙がダウンロードできるとか、もう一方のマスコット「ソメイティ」のコンテンツが用意されている、といったことはありません。正直なところ、オリンピック要素は少し物足りないようにも感じます。
ただし、「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」は、スマホとしてはGalaxyの最新フラッグシップそのもの。横幅69mmのコンパクトサイズに6.2インチディスプレイを搭載し、カメラは超広角、広角、望遠の3眼で30倍ズームにも対応するなど、かなりハイスペックな仕様となっています。普段使いのスマホとしても死角はありません。ドコモだけの魅力的な限定カラー、ファントムブルーを味わうために選ぶのもアリでしょう。
なお、新型コロナウイルス感染症の流行は目下予断を許さず、2021年夏に延期された東京2020大会も開催が危うい状況が続いています。仮に大会が中止となった場合、Galaxy S21 5G Olympic Games Editionの発売はどうなるのでしょうか。NTTドコモの展示担当者に聞いたところ「現時点で、中止となった場合の取り扱いは未定」との回答でした。
Galaxy S21 5G Olympic Games Editionは販路限定で、6月下旬発売予定です。限定数は設定されていませんが、前年モデルが発売中止となった経緯もあります。今夏の記念として手元に置きたいという方は、早めの予約をおすすめします。