アトムテックは5月20日、5月18日に販売を開始したネットワークカメラの新製品「ATOM Cam 2」に不具合が発生したと発表した。赤外線ナイトビジョンモードにした際、赤外線の一部がレンズに漏れ、画面隅が白くなってケラレが発生する。すでに出荷済みの初回出荷5,000台の購入者には、改良版の新品を6月中旬以降に無償で送付する。すでに手元に届いているものは返送する必要はない。早期予約販売分の予約者の発送は、6月下旬以降にずれ込む。

  • 赤外線の一部がレンズに漏れ出てケラレが発生することが判明したネットワークカメラ「ATOM Cam 2」。初回出荷5,000台の購入者には改良版の新品を無償で再送付する

ATOM Cam 2は、キューブ型ボディを採用した小型軽量のネットワークカメラ。新たにボディを防水防塵仕様とし、屋外にも設置できるようにしたのが特徴。

今回発生した不具合は、赤外線ナイトビジョンモードにした際に発光する赤外線LEDの光がレンズに漏れ出て写り込むことにより発生する。設計段階とは異なる材料で作られたパーツを製品版で使用したため、遮光率が設計基準に達せずに赤外線が漏れ出すという。

  • 不具合が発生した状況。上部の左右に漏れ出た赤外線LEDの光が写り込み、白くなっているのが分かる

  • こちらは不具合を解消した製品の映像。周囲の白いケラレは存在しない

初回出荷5,000台の購入者には、不具合の発生しないパーツを用いて再生産した改良版の新品を6月中旬以降に無償で送付する。すでに手元に届いている不具合品は返送する必要はない(赤外線を発光しなければ問題なく使える。今回の不具合についての修理はしない)。第2次出荷分(早期予約販売分)の予約者の発送は、当初6月初旬を予定していたが、6月下旬以降にずれ込む見込み。注文のキャンセルは5月24日まで無料で受け付ける。