ヤマハ発動機では、シニア層に向けた電動アシスト自転車「PAS SION-U」(パス シオンユー)の2021年モデルを6月18日より発売する。20型 / 24型の2タイプあり、メーカー希望小売価格はどちらも130,900円。デザインがアップデートされたほか、軽量化、跨ぎやすさの向上などが図られている。
PAS SION-Uの特徴
新モデルのPAS SION-Uは、見やすく操作しやすい「液晶かんたんスイッチ」など、これまで好評だった機能を継続しつつ、よりオシャレで扱いやすいモデルにアップデートされた。製品コンセプトは「気持ちがアクティブ~若い気持ちで笑顔満点な移動具~」。いくつになっても好奇心旺盛なシニア層『プラチナエイジ』をメインターゲットに据えている。
主な特徴は、以下の4つ。1)従来モデルと比較して「軽量・コンパクトな車体」、2)一体感のあるチェーンカバー / フレーム同色リヤキャリヤの採用などによる「オシャレなデザイン&カラーリング」、3)「強」モード時のアシスト力が向上した「進化した頼もしいアシスト」、4)安定感に優れた太目タイヤの採用による「快適な乗り心地」。
好評だった『液晶かんたんスイッチ』には、引き続きシンプルな『強』と『弱』2つの走行モードを搭載。このほか、跨ぎやすい『低床U型フレーム』、軽い力で停められる『軽量かるっこスタンド』を採用している。バッテリーの種類はリチウムイオン電池。充電時間 約3.5時間で、20型なら強モードで46km、弱モードで71km、24型なら強モードで49km、弱モードで76kmを走行できる。車両重量は、20型が21.5kg、24型が22.5kgとなっている。
市場規模が拡大中
オンライン説明会に登壇した商品企画担当の黒沢大介氏は、開発の背景について「高齢化社会の進む日本では2040年頃まで、65歳以上の人口増加が続く傾向です。一方で、乗用車の免許返納数も増えています。そこでプラチナエイジが生き生きと日々を過ごせるよう、PAS SION-Uをモデルチェンジしました」と説明する。
電動アシスト自転車の市場規模は、2020年時点で約74万台。この10年間では毎年約8%(前年比)で伸長しているという。また購入者数の年齢別調査では、65歳以上の購入者は2012年比で175%も増加した。そこで2021年モデルのPAS SION-Uは、年間の国内販売台数を1万2,000台と定めている(20型 / 24型の合算)。
黒沢氏は「ちょっとした買い物、日々の習い事など、簡単な移動に使用したい方に。また定年を過ぎても精力的に働き続ける方の足としても、満足いただける新製品になっています」とアピールしていた。