セコムは5月19日、家庭向けのホームセキュリティサービス「セコム・ホームセキュリティ」に、スマホアプリを用いたクラウド型の見守りサービス「安否みまもりサービス」を追加すると発表した。室内に設置した防犯センサーで検知した情報をもとに、実家など離れた場所に住む親の様子を専用のスマホアプリで確認できる。普段と違って動きが少なく体調が優れないのでは…と気になった場合は、セコムの担当者に駆けつけを依頼できる(駆けつけの依頼は有料)。今後、室内で転倒したり就寝中に呼吸がなくなった非常事態を検知するセンサーとの連携も予定する。

安否みまもりサービスの利用料金は月額110円で、別途セコム・ホームセキュリティの契約が必要。サービスは6月1日から提供する。

  • 家庭向けのホームセキュリティサービス「セコム・ホームセキュリティ」に、実家など離れた場所に住む親の様子を専用のスマホアプリで確認できる見守りサービス「安否みまもりサービス」が加わった

セコム・ホームセキュリティを契約すると室内に設置される防犯センサーの情報を利用し、親の生活の様子が普段と変わりないかをスマホアプリで確認できるサービス。どの時間に活動しているかの生活リズム、センサーの検知回数、在宅か外出か、セコム・ホームセキュリティの利用状況、室内の温度や湿度(オプションの温湿度センサーを利用した場合のみ、月額550円)などが確認できる。カメラは用いないので、親のプライバシーに配慮しながら見守りできる。

  • 実家などの室内に設置された防犯センサーの情報を利用し、親の生活の様子がスマホアプリで確認できる

  • 親が動いているかどうかがグラフで確認できる

指定した時間にセンサーの検知がない場合や、温湿度センサーで測定した温度と湿度から熱中症の危険性が高まった場合は、スマートフォンに通知を届けるよう設定できる。親の生活リズムが普段と違うと感じた場合や、センサーの検知回数が少なくて元気がないのではと感じた場合、スマホアプリから実家への駆けつけを要請できる(駆けつけは1回あたり11,000円)。

今後は、セコム以外の機器から取得した情報を同社のクラウドに蓄積して分析し、より高精度の見守りや健康管理に活用していく。まず、転倒などによる姿勢の変化や就寝中の呼吸の有無をリアルタイムに確認できるセンサーとの連携を予定する。提供時期は未定。

手元のApple Watchで警備モードを切り替える機能も追加予定

アップルのApple Watchとセコム・ホームセキュリティを連携させた新機能も追加する。外出や帰宅時、Apple Watchに警備モードの変更を促す通知が届き、専用の操作キーを用いることなくApple Watchの画面タップで警備モードが変更できるようになる。また、Apple Watchで取得した歩数や消費カロリー、心拍数などのデータをクラウドに蓄積し、自身の健康管理や親の活動状況をもとにした見守りに役立てる機能も追加する。Apple Watchとの連携は9月以降の提供予定。

  • 外出や帰宅のタイミングで警備モードの変更を促す通知が届き、Apple Watch上で警備モードの切り替えがができるようになる

  • Apple Watchで取得したヘルスケア情報をもとに、自身の健康管理や親の見守りができる機能も追加する予定