京都鉄道博物館は17日、山陽鉄道(現・山陽本線)神戸~馬関(現・下関)間全通から今年で120周年を迎えることを記念し、山陽鉄道と鉄道の食文化に関する企画展「鉄道と食のいろどり」を5月22日から7月11日まで開催すると発表した。
山陽鉄道は1888(明治21)年に設立され、同年11月の兵庫~明石間開通を皮切りに、1901(明治34)年5月27日に神戸~馬関間を全通させた。当時の五大私設鉄道に入る会社であるとともに、食堂車や寝台車などの革新的なサービスを導入し、鉄道における食文化を広げるきっかけもつくった。今回の企画展では、本館2階の常設展示エリアにて、山陽鉄道が始めたサービスと活躍した時代背景を中心に、山陽鉄道のあゆみについて紹介する。
列車内で温かい食べ物を楽しめる食堂車のはじまりは、山陽鉄道が三田尻(現・防府)~京都間を走る最急行列車に連結させた明治にまでさかのぼる。現在まで続く鉄道の食文化について、食堂車と駅弁、地域の名産品を中心に企画展示室で紹介。本館2階の生活と鉄道エリアでは、現在の車内や駅周辺で楽しめる食について、JR西日本・JR四国エリアを中心に紹介する。
関連イベントとして、企画展の開催期間中に観光列車のロゴマークのスタンプを集めるスタンプラリー、観光列車2種(現役車両)の特別展示、企画展のテーマにあわせた講演会、レストランでの特別メニューの提供、関連グッズ販売も計画されている。