富士通ゼネラルは5月17日、首に装着して身体を冷却・加熱するウェアラブルデバイス「Cómodo gear i2」を発表した。本体カラーはグレー。6月上旬から、現在準備中の専用ECサイトなどで順次提供を開始する。形態はレンタルのみで、レンタル価格は月額10,000円。5月18日~10月31日には体験型ストア「b8ta Tokyo - Yurakucho」に出品する。
Cómodo gear i2は、2020年にテスト販売した「Cómodo gear」の後継機となる。製品名の「i2」はイノベーションのIと、第2世代の2を組み合わせたものだ。
ペルチェ素子を使用した冷暖房モジュールをネック部に内蔵し、首に装着することで頸動脈を通る血液を効果的に冷却・加熱して体温を調整する。WINヒューマン・レコーダーのウェアコン技術をベースに、富士通ゼネラルの社内イノベーション組織BIGが開発、共同で製品化した。
前モデルは冷却のみ対応し、警備業、建設業、工場などの炎天下や空調の困難な環境で作業する人向けにテスト販売していた。Cómodo gear i2では、そこで得られた意見や要望を開発の参考にし、国内企業に向けて本格的に提供を開始する。
Cómodo gear i2では、冷却に加えて加熱にも対応し、ネック部はLサイズとSサイズの2サイズを用意。前部に追加したマグネットバンドによって、首回りに合わせてフィット感を調整できる。冷却・加熱の調整は、それぞれHighとLowの2段階。冷却時はゆらぎ機能も備える。
本体各部の小型化も図った。特にネック部は前モデルと比較して15gの軽量化も実現している。さらに前モデルでは一体化していたバッテリー部とラジエーター部を分割し、腰の左右などに分けて装着できるようにした。これにより、装着時の重量感を分散できるので、重さを負担に感じなくなっている。
このほか、冷却プレートを大型化したり、曲面加工や素材を変更したりすることで、首へのフィット性を高め、冷却・加熱の効果を向上。つなぎ目にはゴム素材のパーツを用い、首の動きに合わせてネック部がねじれるように改良している。
本体の大きさは、ネック部がW143×D162×H56mm(Lサイズ)、W129×D130×H55mm(Sサイズ)、ラジエーター部がW98×D50×H110mm、バッテリー部がW80×D29×H108mm、重さはネック部が155g(Lサイズ)、150g(Sサイズ)、ラジエーター部が275g、バッテリー部が300g、チューブが110g。バッテリーはリチウムイオン充電池で、連続使用時間は2~3時間。充電時間は2~3時間。