謎解きクリエイターとしてテレビやイベントなどで活躍する松丸亮吾。4月にスタートした情報バラエティ番組『ゼロイチ』(日本テレビ、毎週土曜10:30~)でも、生放送を生かした視聴者参加型のゲーム企画を行うなど、マルチな才能を発揮してパーフェクトぶりを見せているが、意外にも「食リポ」が苦手という弱点でイジられている。
SNSでは「放送事故」と書かれ、MCの指原莉乃にも「実は隠れポンコツだと思ってます(笑)」と言われてしまう始末。そこで、本人に苦手意識を直撃してみると――。
■毎回反省会で「今日はひどかったね(笑)」
決して味の感想を言うためのボキャブラリーが少ないわけではないそうだが、「的確な言葉を味から引き出せないんです。おいしいのは分かるんですけど、そのおいしさの感覚を伝えるのに何という言葉が適切なのかが分からなくて、パニックになっちゃうんです」という松丸。
「ご飯を食べて、その場でリポートするんじゃなくて、後から10分くらい時間をもらって推敲させてもらえれば、たぶんちゃんとできると思います。実際に『食リポ上手いね』と言われたことがあって、それは収録でいっぱい感想を言って、いいところだけをつないでもらったので上手いように見えたんですけど、生放送は隠しようがなくて…」と吐露する。
「限られた時間内で何とかひねり出さなければいけない」という意識で言葉を発した結果、SNSでは「放送事故」と言われてしまうことも。
「イチゴにクリームがかかったのを食べたときは、『イチゴがすごく濃厚でおいしいです』と言ったんですけど、その後に『クリームはどうですか?』と言われたんですね。でも、そんな質問が来ると思ってないからテンパって、本当は『イチゴを際立たせるためにクリームは甘みを抑えてるんですね』と言いたかったんですけど、『一般的なクリームで…』って言っちゃって(笑)。そしたらスタッフさんがザワつき始めて、何やら電話をかけている姿を見て、『あれは謝ってるんだろうな…ごめんなさい』と思いました」
演出のスタッフに、毎回反省会で「今日の食リポはひどかったね(笑)」と言われてしまう上、最近は兄のDaiGo(メンタリスト)にもイジられるようになったそうで、「一緒にご飯行ったりすると『亮吾、この味の感想は?』って言われて、全然上達しなくて…」と、キャラが浸透してきている。
■「絶対“できる”に変わる瞬間がある」
しかし、ただ手をこまねいているわけではない。苦手意識を克服すべく、「食リポの上手い人を観察するようにしています。ギャル曽根さんと一緒にロケしたときに、『なるほど、見た目から行くんだ』とか『匂いを言うのか』とか『最初においしいかどうかをひと言で言う』というセオリーは分かってきたんです」と学習。それでも、「いざ実践になるともう訳が分かんなくなっちゃって(笑)」と、パニックになってしまうそうだ。
だが、「今はそれでいいと思っています」と、前向きに捉えている。
「完璧に食リポができるようになるまでには時間がかかるし、最初からみんな上手くできるわけじゃない。よく親御さんから『うちの子は全然勉強がダメで向いてないんです』と言われることがあるんですけど、そのたびに『みんな最初はそうなんです。生まれてオギャーと泣いた瞬間からいきなり因数分解ができる子なんていないから、絶対どこかで苦手から“できる”に変わる瞬間がある』と言います。だから、僕の食リポでもきっとその瞬間が来ることを信じています」