お笑いコンビの霜降り明星が8日、公式YouTubeチャンネル『しもふりチューブ』で、動画「実はM-1決勝でネタが飛んでいた…今だから明かせるM-1優勝ネタ作りの裏話!【霜降り明星】」を公開。2018年の『M-1グランプリ』で、14代目王者となったときの秘話を明かした。

霜降り明星(左からせいや、粗品)

決勝戦のファーストラウンドで「豪華客船」をテーマにしたネタを披露し、最終決戦に勝ち進んだ霜降り明星。「豪華客船」ネタは、約1年かけて仕上げたそうで、粗品が、「あのネタが優勝を決めたと言っても過言ではない」と話すと、せいやも、「人生を変えた1本やな」と感慨深げ。続けて粗品は、「中身全替えで、違うボケで毎月やりまくって。何千、何万個のボケの中からレギュラーが決まったというか」と、観客が飽きるほど何度もネタを繰り返したと言い、「それが功を奏して、めっちゃおもろいネタになった」と、誕生の経緯を語った。

しかし、これ以上ないと自負するほど完成されたネタに仕上がったころ、突然、せいやから電話がかかってきたと言い、「正直、自分は完璧主義者。俺は完璧やと思っててん。絶対これで決勝行けるやんって思ってたら、せいやがこのままでええんかな? って言うんですよ」というエピソードを披露。再度ネタを練り直すことになり、せいやが、「もう死ぬほど、血を吐くほど考えた」と振り返ると、粗品も、「残りカスも出えへんなか、もう1回考えて生まれたのが、あのダンスパーティー。キッズダンサーの笑顔。つかみのボラギノールのCMもそこで生まれて」という裏話を打ち明けた。

そういった経緯から、「せいやさんのおかげで優勝できたと思ってます」と、率直な気持ちを伝えた粗品に、せいやは、「お前熱すぎるぞ」と照れ笑い。粗品に電話をしたときを振り返り、「ホンマにずっと2人でやってきて、俺も自分の中で珍しいなって思ってん。もう完璧みたいな空気出てたけど、それをぶち壊して良くなったという。それは粗品さんが、俺の意見も受け入れてくれたから」と、お互いに感謝しつつ、「次の大会を2人で目指すと、こういうことがあるんでしょうね。コントとかも頑張りたいね」と、新たな決意を胸にしていた。