京浜急行電鉄は、今年度からスタートする中期経営計画で掲げる「都市近郊リゾートみうらの創生」にもとづき、三浦半島でのエリアマネジメント活動を強化する。その一環で、9月30日をもって水族館「京急油壺マリンパーク」を閉館すると発表した。

  • 地域連携エリアマネジメントのイメージ

同社は三浦半島の現状について、「都心から1時間圏内に豊かな自然環境と食の魅力があり、大勢の人が来訪する反面、日帰りが多く長時間滞在が少ない」と分析。この課題を解決するため、京急グループと外部事業者が手を組み、共同で滞在拠点の再整備に取り組む方針を固めた。

このうち油壷エリアでは、大手デベロッパーと共同で滞在拠点の一体開発に向けた検討を進め、2025年度の開業をめざす。「京急油壺マリンパーク」は建物や設備が老朽化していることから、今後の一体開発を進めるために閉館することとなった。「ホテル京急油壺 観潮荘」は営業を継続する。

  • 「ふふシリーズ」客室イメージ

城ヶ島エリアでは、高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)を2024年度に開業する予定。富士山が一望できる眺望や自然に囲まれた美しい立地を生かし、三浦エリアの観光拠点のひとつとして、旅の目的地となる宿を整備するとしている。

長井エリアでは、横須賀市の観光施設「長井海の手公園ソレイユの丘」を2023年4月にリニューアルオープンする予定。宿泊できるグランピング施設や大型アスレチック施設、飲食施設などを新設する。三浦海岸エリアでは、分譲マンションや介護・医療と連携した高齢者向け住宅などの事業化に向けた取組みを進める。