京浜急行電鉄は12日、今年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。総額206億円(うち安全対策設備投資は194億円)の設備投資を行い、安全・安定輸送確保のための安全対策投資を継続的に実施するほか、ホームドアの設置や連続立体交差事業を推進する。
2021年度から運用開始したロングシート・クロスシートの切替可能な1000形新造車両は今年度、4両編成を3編成、計12両を新造。既存車両1000形も8両編成の1編成を更新し、より快適な車内環境の提供をめざしていくとのこと。
利用者のホームからの転落や列車との接触を防止するため、平和島駅、京急東神奈川駅、日ノ出町駅、追浜駅、汐入駅にホームドアの設置工事も引き続き進める。電気設備と運転保安設備の改良・更新、高架橋の耐震補強などの防災・地震対策も継続し、安全性の向上に努める。
その他、駅のホーム上家延伸、エスカレーター更新、駅舎の改修など実施し、さらなる利便性向上を図る。2020年4月1日に都市計画事業の認可を取得し、2021年度から本格的な工事着手となる「泉岳寺駅~新馬場駅間連続立体交差事業」、設計などを進めている羽田空港第1・第2ターミナル駅引上げ線新設工事など、将来の成長に向けた投資についても着実に進めるとしている。