JR西日本は11日、大阪環状線の開業60周年を契機に、地域の人々とも連携しつつ、大阪環状線の歴史や大阪のまちの魅力を発信する取組みを展開すると発表した。
大阪のまちを環状に結ぶ大阪環状線は、いまから60年前の1961(昭和36)年、大阪臨港線の境川信号場から西成線の西九条駅まで延伸し、それまでの城東線と西成線、関西本線の貨物支線などを合わせて全区間がつながったことにより、全線が開業したという。
今回の取組みでは、大阪環状線60周年ロゴマークを作成。大阪環状線のロゴマークに、大阪環状線に乗り入れている大和路快速をイメージする緑色、関空・紀州路快速をイメージする青色を加え、大阪環状線で活躍した103系、現在活躍している323系の新旧の車両を配置することで、大阪環状線の歴史を表現している。
沿線地域の人々(行政・学校・企業など)とともに、大阪のまちの魅力をより知ってもらう取組みも進める。森ノ宮医療学園との連携による安全・安心なまちづくりに関する取組みや、近畿大学との連携によるSNSを活用した大阪環状線沿線の魅力発信などが予定されている。
6月以降、大阪環状線の歴史を振り返るポスターを大阪環状線の主要駅に、準備ができ次第、掲出する。ポスターは大阪環状線開業時の駅の様子や大阪環状線内を走行する歴代車両など紹介する内容となる。
その他、「JRおでかけネット」内で今回の企画を紹介する特設ウェブサイトを準備しており、京都鉄道博物館でも大阪環状線開業60周年企画展を計画中。ジェイアール西日本商事から、クリアファイル、キーホルダー、Nゲージ貨車コム、雑貨等のオリジナルグッズも販売するとのこと。