「メディア作成ツール」を使ってWindows 10のISOをダウンロードする

Windows 10のISOファイルはMicrosoftが公開している「メディア作成ツール」を使うことで、無料でダウンロードすることが可能です。ダウンロードされるISOファイルは基本的には最新版のWindows 10であり、2021年5月18日(米国時間)からは「Windows 10 バージョン21H1」の提供が開始されました

ダウンロードしたISOファイルは、DVDメディアに書き込むことでWindows 10のインストール用DVDとして使えるほか、「メディア作成ツール」ではUSBメモリをインストールメディアとして使えるようにする機能も用意されています。では以下、実際のダウンロード手順を説明します。

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順1

    【1】MicrosoftのWebサイトにある「Windows 10のダウンロード」にアクセスし、①「ツールを今すぐダウンロード」をクリックして、メディア作成ツールをダウンロードします

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順2

    【2】ダウンロードした①「MediaCreationTool21H1.exe」をダブルクリックして実行します。ユーザーアカウント制御が表示された場合は「はい」をクリックします

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順3

    【3】「Windows 10 セットアップ」が起動しますので、ライセンス条項を確認して①「同意する」をクリックします

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順4

    【4】①「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し、②「次へ」をクリックします

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順5

    【5】基本的には、①「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを入れたまま、②「次へ」をクリックして問題ありません。言語を変更したり、32bit版を使いたいという場合はチェックを外せば選択できます

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順6

    【6】使用するメディアの選択画面が表示されるので①「ISOファイル」を選択し、②「次へ」をクリックします。「USBフラッシュドライブ」の項目はUSBメモリをインストール用メディアにするときに使います(後述します)

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順7

    【7】ISOファイルを①保存するフォルダを選択し、②「保存」をクリックします。標準だと「Windows.iso」というファイル名となります。ファイル名を変更しての保存も可能です

  • Windows 10のISOファイルをダウンロード、手順8

    【8】ダウンロードが開始されるので終了を待ち、最後に①「完了」をクリックします

Windows 10のISOファイルをDVDメディアに書き込む

DVDの書き込み機能を備えた光学ドライブがあれば、ダウンロードしたISOファイルから、Windows 10のインストール用DVDを作ることができます。ちなみに、今回ダウンロードしたWindows 10 バージョン20H2(64bit)のISOファイルは、4.7GBのDVD-Rメディアには収まらない容量だったので、2層式のDVD-R DLメディアを使う必要がありました。

  • Windows 10のISOファイルをDVDメディアに書き込む、手順1

    【1】Windows 10のISOファイルにカーソルを合わせ、右クリックメニューを開き、①「ディスクイメージの書き込み」を選択します

  • Windows 10のISOファイルをDVDメディアに書き込む、手順2

    【2】光学ドライブに書き込み可能なDVDメディアを挿入します。ここではDVD-R DL(2層式のDVD-R、容量8.5GB)を使用しています。バージョン20H2のISOファイルは4.7GBのDVD-Rメディアでは容量不足で書き込めないので注意しましょう

  • Windows 10のISOファイルをDVDメディアに書き込む、手順3

    【3】Windowsディスクイメージ書き込みツールが起動するので、①「書き込み」をクリックします

  • Windows 10のISOファイルをDVDメディアに書き込む、手順4

    【4】「ディスクイメージはディスクに正常に書き込まれました」と表示されたら、①「閉じる」をクリックします

USBメモリをWindows 10のインストールメディアにする

「メディア作成ツール」にはUSBメモリをWindows 10のインストールメディアにする機能も用意されています。利用するには、8GB以上の容量を持つUSBメモリが必要です。また、インストールメディアを作成する際にはUSBメモリのデータはすべて削除されますので、必要なデータは別途コピー保存しておきましょう。

  • USBメモリをWindows 10のインストールメディアにする、手順1

    【1】8GB以上の容量を持つUSBメモリをPCに接続します

  • USBメモリをWindows 10のインストールメディアにする、手順3

    【3】①USBメモリが選択されていることを確認し、②「次へ」をクリックします

  • USBメモリをWindows 10のインストールメディアにする、手順4

    【4】Windows 10のダウンロードとUSBメモリへの書き込みが進行し、「USBフラッシュドライブの準備ができました」と表示されたら、①「完了」をクリックします

作成したインストールメディアの使い方

Windows 10のインストール用として作成したDVDメディアやUSBメモリは、パソコンが不調になってWindows 10を再インストールする(初期化する)ときに使用します。新しいPCにWindows 10をインストールするときにも使用できますが、その場合はWindows 10のライセンス(プロダクトキー)が必要になるので事前に用意しておきましょう。

  • Windows 10、クリーンインストール中の画面

    インストール用として作成したDVDやUSBメモリは、Windows 10をまっさらな状態でインストール(クリーンインストール)するために使用します

すでに、Windows 7やWindows 10など何かしらのOSがインストールされているパソコンでは、インストールメディアから起動できず(インストール画面が表示されず)、普段通りにOSが起動する場合があります。その主な原因は、インストールメディアよりもOSが入ったストレージ(SSDやHDD)の起動が優先されているためです。起動順の変更はBIOS/UEFIメニューで行えます。手順はPCによって大きく異なりますので、マニュアルなどで確認しましょう。

  • BIOS/UEFIメニュー、起動優先ドライブの設定画面

    Windows 10のインストールが実行されない場合は、BIOS/UEFIメニューでインストール用メディア(DVDやUSBメモリ)の起動順位がトップになるように変更します