全国の有料道路をキャッシュレスで通過できるETCの走行明細(ETCカードの利用)をインターネット経由で確認できる「ETC利用照会サービス」を装ったフィッシングサイトや、そこに誘導する不審ななりすましメールの存在が確認できたとして、全国6つの高速道路会社が注意を促しています。

  • ETCの走行明細がインターネット経由で確認できる「ETC利用照会サービス」を装ったフィッシングサイトが確認された

今回確認されたフィッシングサイトでは、本人確認やログインに必要な情報だと偽り、ユーザーの氏名、電話番号、クレジットカード情報(名義人、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード)などの入力を求めたり、運転免許証や健康保険証、パスポートの写真の送付を求める内容になっているとみられます。ETC利用照会サービスでは、それらの情報を取得することはなく、情報を入力するよう求めるサイトは間違いなくフィッシングサイトだと思って間違いないでしょう。

ETC利用照会サービスでは、ログイン時にユーザーID(ユーザーが自分で設定したID)とパスワード(ユーザーが自分で設定したパスワード)のみを用いる仕組みで、メールアドレスや電話番号をログインの際に使用することはありません。メールアドレスや電話番号の入力を求められた場合も、フィッシングサイトだと考えてよいでしょう。

もし、上記の個人情報やクレジットカード情報を入力してしまうと、金銭をだまし取られる可能性があります。十分注意するようにしましょう。

  • ETCを使っている人だけでなく、使っていない人にもフィッシングメールが届く可能性があるので、注意が必要だ