女優の天海祐希が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』の第4シリーズ(毎週木曜21:00~)が、7月からスタートすることが10日、明らかになった。

天海祐希=テレビ朝日提供

天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げていく同ドラマ。

第4シリーズでは、天海をはじめ、田中哲司、塚地武雅、でんでん、小日向文世ら取り調べにまい進するキントリが、なんと9月末で解散することが判明。正式に義務化される以前から取り調べの録音録画を実施し、深い人間力を基盤にした泥臭い取り調べで被疑者の動機解明に貢献してきたキントリ。しかし時代は変わり、警視庁から「役目は終わった」と判断されてしまう。

キントリメンバーは、映像だけでは見えてこない真実もあるはずと信じ「消滅まで残り100日」というタイムリミットの中、真摯(しんし)に目の前の事件と対峙していく。

新作決定について、天海は「今は正面を切って人と会うことが難しく、ふれあう機会が少なくなっていますが、やはり最後に残るのは“人と人とのつながり”や“人を思う気持ち”だと思うんです。それはキントリ・チームが何よりも大切にしてきたものでもあります。キントリは人と正面を切って対峙(たいじ)し、相手の目を見て何かを伝え、また何かを引き出そうとします。それは機械では決してできなくて、“人力”だからこそできること。私自身もコロナ禍になって以来ずっと、“人と人とのつながり”について改めて考えていたこともあり、このタイミングで『緊急取調室』をお届けできることがうれしいです。人の言葉や行動の裏側にある“思い”を汲み取り、“肌で感じる”ことの大切さを改めて伝えられたら、と思っています」とし、「“結束力の塊のようなチーム”の皆さんと現場でご一緒し、またコミュニケーションを取るのが楽しみで仕方ありません」と共演者に思いを馳せる。

同作は毎回豪華ゲストの出演も見どころとなっているが、初回ゲストを「またまた本当にすごい方がご登場してくださるんですよ! 作品は勿論、たくさん拝見しておりますし、お目にかかった事もありますが、御一緒させて頂くのは今回が初めてです。 取り調べの対決シーンは、いつも通り全力で。全力で行かなかったら失礼に当たりますから。初回ゲストの方もきっと、ドンと受け止めてくださると思っています。私は私の真壁有希子の正義を持って対決したいです。きっと収穫は大きいと楽しみにしています」と予告。

最後に視聴者へ「楽しみな反面、今回は“キントリ解散まで100日”という設定だけに、『もうこれで終わっちゃうのかな。続かないのかな』という不安もあります。とはいえ、またこうして真壁有希子として皆様にお目にかかれることを、本当に幸せに思っています。皆さんも今は本当に大変な思いをされているでしょうが、こんなときだからこそ『緊急取調室』の世界にどっぷり浸って、スカッとしていただきたいです」とメッセージを寄せた。

テレビ朝日の三輪祐見子ゼネラルプロデューサーは「前回から約2年。世界が様変わりしている中ですが、キントリの捜査手法は変わりません」と宣言。「人との距離を取らなければならない今だからこそ、きちんと向き合って話せることの有り難み、素晴らしさが際立ってきていると感じます。そんな思いも込め、キントリは、取調室で被疑者と真正面から向き合い、生身の人間同士、激しくぶつかり、時に共鳴しながら、執拗に泥臭く、真実に向かいます」と物語に込めた思いを語り、「ストレスフルな日々をこのドラマで吹き飛ばしていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。どうぞご期待ください」とアピールした。