東京メトロは、海外の鉄道関係者を対象とした鉄道運営の経験などを共有するための有料オンライン講座「Tokyo Metro Academy」の開講に向け、6月に初回の「無料オンライン講座」を開催すると発表した。
海外の鉄道事業者等を対象に、東京メトロが培ってきた都市鉄道運営に関する各分野の取組みやノウハウなどを伝える有料オンライン講座「Tokyo Metro Academy」の開講に向け、有料オンライン講座で開講予定の各コースの概要を紹介する「無料オンライン講座」を開催する。
無料オンライン講座では、海外の鉄道関係者が興味を持つと考えられる東京メトロの取組みに関する講義のほか、東京メトロの各分野における専門家も交えたディスカッションなども行い、海外の参加者からのさまざまな疑問に答えるとのこと。
講義の内容は、「運転」(混雑路線における定時性の改善、総合指令所の異常時対応)、「営業」(利用者の声にもとづいたカスタマーサービス、混雑対策)、「工務」(保守へのデジタル技術活用、路線・駅の大規模改良)、「車両」(走行安全性、省エネルギー)、「電気」(ホームドア、総合指令所のシステム切替、省エネルギー)、「安全」(安全・事故災害対策、総合訓練等)、「人材育成」(総合研修訓練センターを拠点とした人材育成)、「事業開発」(駅商業施設ビジネス)、「海外事業」(鉄道事業者の人材育成支援)となっている。
鉄道事業者、サプライヤー、コンサルタント、政府機関、教育・研究機関などの管理職・実務者といった海外の鉄道関係者を参加対象者としており、開催方法はオンライン講義、使用言語は英語。6月15・22・29日の3日間実施され、6月15日はアジア時間帯向けで日本時間15~17時に開催。6月22日は欧州・アメリカ・中東時間帯向けで日本時間20~22時に開催、6月29日は北中南米時間帯向けで日本時間7~9時に開催される。