京浜急行電鉄の1000形新造車両がデビュー。三浦海岸発品川行の「モーニング・ウィング3号」として運行され、5月6日は1892-1号編成、5月7日は1891-1号編成を使用した。両日とも品川駅到着後、クロスシートのまま折返しの特急としても運用された。
1000形の20次車とされる新造車両は計8両(4両編成×2本)を導入。車体前面の正面中央に貫通扉を配置し、ステンレス製の車体に全面塗装を施した。座席指定列車や貸切イベント列車などの運用に対応できるように、車内設備が一新され、ロングシート・クロスシートに切替可能な自動回転式シート(L/C腰掛)を採用。各座席にコンセントも設置している。京急電鉄初の設備として、2号車にバリアフリー対応の洋式トイレ、3号車に男性用トイレを設けた。
新造車両の導入に合わせ、平日朝の三浦海岸駅6時9分発・品川駅7時28分着「モーニング・ウィング3号」が12両編成化された。トイレ付きの1000形新造車両(4両編成)で三浦海岸駅を発車し、金沢文庫駅で2100形(8両編成)の後方に1000形新造車両を連結。12両編成となって品川駅へ向かう。
1892-1号編成を使用した5月6日、1891-1号編成を使用した5月7日ともに、「モーニング・ウィング3号」として品川駅に到着した後、折返しとなる同駅7時34分発の特急で運用された。わずか6分ほどの間に、引上げ線で2100形から切り離され、1000形(ステンレス車)の後方に連結され、ホームに入線したという。
この特急は品川発三崎口行だが、1000形新造車両は「京急川崎」と行先を表示し、車内をクロスシートとしたまま運行。京急川崎駅から回送扱いとなり、神奈川新町駅に到着した後、切離し作業が行われた。その後、1000形新造車両は車両基地へ入庫。11時すぎ、回送列車として神奈川新町駅から金沢文庫方面へ走行した。