アクサダイレクト生命は4月30日、「新型コロナウイルス感染拡大下における仕事観の変化への調査」の結果を発表した。調査は2月4日〜17日、10代〜60代の働く男女計750名を対象にインターネットで行われた。

  • 仕事選びの基準として大切にしているもの

    仕事選びの基準として大切にしているもの

仕事選びの基準として大切にしているものについて、新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」)の拡大前後で変化があったかを調査したところ、感染拡大前後ともに回答割合が高かったのは、「仕事内容」「働き方(勤務形態)」「給料」という結果に。しかしながら、いずれも感染拡大前から後にかけて割合は減少傾向となった。

一方、感染拡大前後で比較し回答割合が増えたのが「福利厚生」(10.4%→31.2%)、「勤務地」(14.9%→28.1%)、「人間関係」(10.3%→25.5%)。特に、「福利厚生」は7位から4位へ浮上しており、仕事選びの基準としての優先順位が上がっていることがうかがえた。

  • 新型コロナを経て、自身の昇進・昇給に対する意識に変化があったか

    新型コロナを経て、自身の昇進・昇給に対する意識に変化があったか

続いて、新型コロナを経て、自身の昇進・昇給に対する意識に変化があったかを尋ねたところ、過半数が「昇進・昇給への意欲が高まった/今後高まりそう」(50.7%)と回答。理由を聞くと、「昇進することで今よりも給料を上げたいと感じたから」(56.6%)、「自分が昇進して会社や組織を変えたいと考えたから」「昇進を通じて様々な経験を積み、成長する必要性を感じたから」(ともに46.6%)が上位に。

一方、「昇進・昇給への意欲が下がった/今後下がりそう」という人は14.0%。その主な理由は、「テレワークにより、ワークライフバランスを意識するようになったから」「テレワークにより、時間の使い方を再考するようになったから」(ともに43.8%)だった。

  • テレワークの今後の利用意向

    テレワークの今後の利用意向

新型コロナ感染拡大に伴い浸透してきたテレワークについて、終息後も利用したいか(未経験の場合は今後利用してみたいか)と質問したところ、88.5%の人が「利用したい」と回答。その理由について聞くと、多い順に「通勤時間の負担がなくなるから」(56.9%)、「自宅のほうが仕事に集中できるから」(49.2%)、「人間関係の煩わしさがなくなる(少ない)から」(45.3%)となった。

  • 新型コロナ流行前後で支出を増やした項目・減らした項目

    新型コロナ流行前後で支出を増やした項目・減らした項目

次に、家計に関して、新型コロナ流行前後で支出を増やした項目を教えてもらったところ、「食費」(57.2%)や「レジャー・趣味・旅行」(34.3%)が上位に。一方、減らした支出項目では、「レジャー・趣味・旅行」(42.9%)が最多に。また、「保険料」(30.3%)や「車両費」(23.9%)など家計において固定費とされる項目も支出が減っていることがわかった。