2021年5月現在、マスクしたままiPhoneをロック解除するベストな方法は「Apple Watchを使うこと」です。iOS 14.5にアップデートしたFace ID対応のiPhoneと、watchOS 7.4にアップデートしたApple Watchがあれば、マスクを着けたままでiPhoneのロック解除が可能になります。
この新機能は、対象とするiPhoneの通信圏内に同じApple IDでサインインしているApple Watchがあるとき、Face IDによる顔認証ができなくてもiPhoneのロック解除を許可します。Apple Watchをロック解除用の鍵として利用するもので、腕に装着してさえいれば(パスコード設定済のApple Watchがロック解除状態であれば)有効です。顔を露出したりパスコードを入力したりする手間がなくなるので、昨今の状況下にはありがたい機能といえます。
事前準備は、iPhoneをiOS 14.5に、Apple WatchをwatchOS 7.4にアップデートすることにくわえ、iPhoneでは『設定』→「Face IDとパスコード」→「Apple Watchでロック解除」スイッチを有効にしておく必要があります。Apple Watch側の準備は、パスコードで保護する設定にしていれば特に必要ありません。
以上の条件を満たしているとき、マスクを着けたままiPhoneをロック解除すると、Apple Watchが軽く振動し、ペアリングしているiPhoneの名前とともに「このApple Watchでロック解除されました」と画面に通知します。
なお、Apple Watchでロック解除スイッチを有効にしているときでもFace IDは有効です。最初にFace IDによる顔認証が試され、失敗したときにApple Watchとの連携によるロック解除が行われるという流れになるため、顔認証が成功すればApple Watchは振動せず画面に通知もしません。