俳優の佐藤健が主演を務める映画『護られなかった者たちへ』(10月1日公開)の特別映像と場面写真が4日に公開された。

  • 佐藤健

    佐藤健

同作は中山七里の同名小説の映画化作。全身を縛られたまま“餓死”させられるという、異様な手口の連続殺人事件が発生。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根(佐藤健)という男。刑事の笘篠(阿部寛)は利根を追い詰めるが、決定的な証拠がつかめないまま第三の事件が起きようとしていた。

特別映像は佐藤と阿部のインタビューとメイキング映像を使用したもの。利根役を演じた感想を問われた佐藤は「何度かテイクを重ねさせてもらったので、本番が始まったらゼロに戻して、その時感じたままやりました」と常に新鮮な気持ちで撮影に臨んだことを明かしている。また、瀬々敬久監督の演出について阿部は、人間の複雑な心理を表現することに関して「瀬々監督はそういう所を繊細に撮ってくださると思ったので、瀬々監督を信じてやっていました」と、監督への厚い信頼を語った。

さらに、特別映像の冒頭にも使用されている佐藤が泥水に押しつけられ「ふざけんな!」と叫ぶ迫力シーンのメイキングの他、撮影の合間に監督と話し合う阿部の姿、そして清原や倍賞など2人を取り巻く登場人物の表情も垣間見える映像が収められている。映像は佐藤の「人と人との繋がりとか、絆だとか、愛だとかが観ている方に伝わってくれたら嬉しい」と本作を観てくれる方々へ向けての熱いメッセージで締めくくられた。

映像と併せて場面写真も8点公開され、いずれも登場人物がそれぞれの想いを抱えた表情から、ミステリーの先に心震える人間ドラマを予感させる写真となっている。

(C)2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会